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ポスト・ノームコアの行方は……なにこれ?(2015年10月『Quick Japan』122号)

ちょっと前に「ノームコア」って話題になったの覚えてるかな。ファッションは流行を追い求め続けてついに究極の普通に辿り着いた、「他人と違うもの」の差異化の果てに「他人と同じもの」を求める新しい差異化が起きた、って感じの話だった。この造語の発案者はニューヨークのトレンド分析集団K-HOLE。二〇一三年秋にノームコアの一語で世界中から注目をあびることになった彼らが、二〇一五年夏、いよいよ新しいレポートを発表したのはご存知だろうか。海外ファッション業界では早速、ポスト・ノームコアを求める人々が議論を始めている……んだけど、今回は予想以上に曖昧かつ難解で、日本ではいまいち話題になってない。だからここで紹介したいと思う。
今回のレポートで象徴的に扱われ、誰もが頭をひねっている言葉が「ケイオスマジック」だ。本来は神秘思想の用語で、あの魔術とこの魔術の良い所だけ取り出してより良い魔術を実践していこう、という一九七〇年代後半に英国で起きた新しい潮流のこと。まずこの「いろんなモノからいいとこ取り」を頭の片隅に入れておこう。

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2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定の定額マガジン(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。あとnoteの有料記事はここに登録すれば単体で買わなくても全部読めます(※登録月以降のことです!登録前のは読めない)。『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』も全部ある。

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