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2022年に見つけた印刷物 part 4

part 3の続き。年末のまとめ更新の前に一回くらいやっておこう。

第5位・『NEXT WAVE Vol.4 Laurie Anderson』

第5位はローリー・アンダーソンの1984年ツアーパンフレット! 別に高いわけではないんですが、300円くらいで発見。名盤『ミスター・ハートブレイク』を出した後で、日本のラフォーレミュージアムが企画した「Next Wave」という女性アーティスト招聘企画の第4弾のようです。発行がツルモトルームでした。『スターログ日本版』の鶴本正三の。撮影は篠山紀信。執筆者は太郎千恵蔵(鶴本正三の息子)、海野弘、坂本龍一、村田真、南條史生。ローリーの海外雑誌に載ったインタビューの翻訳があるんですが、なかなか面白いです。

──(前略)フェミニズムの芸術家については、どうでしょう。平等をめざすフェミニズムは、「独自性」を持たなければならない芸術と、矛盾するのではありませんか?
L:たしかに、芸術家にとって、独自性を持つことは、大切なことです。でも、それよりも、忘れてはならないものがあるはずです。完璧であること。芸術家は誰も、完璧な作品をめざしています。新しいかどうかよりも、完璧であるかどうかが、問題なのです。ですから、フェミニズムの芸術家は、ちゃんと、存在するんですよ。

p18ローリー・アンダーソン・インタビュー「私の心をいつも白紙にしておきたい。」

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2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定の定額マガジン(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。あとnoteの有料記事はここに登録すれば単体で買わなくても全部読めます(※登録月以降のことです!登録前のは読めない)。『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』も全部ある。

2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追…

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