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雑談:発見時の過大評価傾向

日本の同人文化について調べてると「やおい」とか出てきますけど、海外のファンカルチャーを調べてると「スラッシュ」っていうのが似たような存在として言及されるのですよね。知ってます? リンク先のWikipediaを読めばまあ概要はわかると思いますけど、男性キャラクター同士の恋愛を書いたファン・フィクション(既存の作品をもとにファンが書いたフィクション。日本の同人文化における「二次創作」とほぼ同義)だと思ってください。おおよそ書き手も読み手も女性で、関係を持つキャラクターAとキャラクターBを「A/B」と表記することから「スラッシュ」と呼ばれるようになった、とのことです。

で、とりあえずそういうものがまずある、というのが前提。今回その内容は本題ではありません。次が本題。

ネットで色々と研究論文のPDFを読むんですが、『甲南女子大学研究紀要. 人間科学編』2013, 49号, p.107-119に載ってる池田太臣「共同体,個人そしてプロデュセイジ──英語圏におけるファン研究の動向について──」という論文を見てたら、「スラッシュ」についての記述が注釈にあり、それが興味深い書き方でした。(リンク先PDFあり)

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2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定の定額マガジン(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。あとnoteの有料記事はここに登録すれば単体で買わなくても全部読めます(※登録月以降のことです!登録前のは読めない)。『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』も全部ある。

2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追…

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