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2022年に見つけた印刷物 FINAL

part 4の続き。2022年中にもう一回やるぞと思ってたのですが、間に合いませんでした。2022年に見つけた印刷物で、最近買ったのと載せ忘れてたのを一緒に載せておきます。

第5位・『ステップ・イン新宿』3号

第5位は『ステップ・イン新宿』3号(1976年1月号)! これ、創刊号だけ持ってて、そこまで面白くないから続きを買ってなかったんですけど、たまたま安かったから買いました(500円)。

新宿の商店の集まり=新都心新宿PR委員会がスポンサーとなり発行していたタウン誌です。まず、この前に1969年から出てた『新宿プレイマップ』という雑誌がありまして、それは内容が若者文化すぎて「こんなんが新宿だと思われたら困る」と商店のおっさん達が嫌がり、言うことを聞かない編集長の本間健彦を数年で追い出してしまうんです。PR委員会は自分達の言うことを聞く編集部員を集めて新しいPR誌『新宿』というのを1972年に作りました。内容は非常に「文化」的で、でもそんなのはやっぱり面白くないんですね。それはたしか1年も出てないはず。

そんなことをしているあいだに、渋谷にパルコができて(1973)、若者の街というイメージが新宿から渋谷へ移りはじめてしまいます。なんとなく小汚いイメージだけを残して、新宿から若者が離れていくのを見て焦ったPR委員会は少し反省したのか、自分達で『新宿プレイマップ』みたいな新宿の若者文化を取り上げる雑誌を再び作ろうとしました。それがこの『ステップ・イン新宿』。話が戻ってきました。

創刊号のキャッチコピーは「また新宿を歩きたくなる」で、植草甚一とか副島輝人とかに書かせたり精一杯寄り添ってみた感じでしたが、結局、視線がおじさんといいますか、「昔はよかったなあ」って内容なんですよ。汚い若者が歩いてない頃はよかったなあ、ってムードが漂っています。めちゃくちゃ悪いわけではないが、新鮮さがない。ということで集めることはしませんでした。

で、この3号ですが、新宿界隈のスケジュールや地図が載ってて、あとはとくに内容のないインタビューでした。ゴールデン街情報とか。まあ、つまらないとは言わないが、特別面白くもない……というところ。また安く見つけたら買うと思いますが、1000円以上の価値はないと思います、情報的に。

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2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定の定額マガジン(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。あとnoteの有料記事はここに登録すれば単体で買わなくても全部読めます(※登録月以降のことです!登録前のは読めない)。『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』も全部ある。

2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追…

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