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雑談:15年ぶりにノスタルジーの話

上記記事を覚えてなかった人は読んでほしいですが、2008年に、この世には「良いノスタルジー」と「悪いノスタルジー」があるんじゃないか……という話を書きました。うまく説明できなかったのですけど、ノスタルジーというのはそんなに悪い感情なのだろうかと不思議だったのです。

あまりにもみんなが「今が一番!」と言うけど、とても今が一番とは思えない、と思っていました。ワタシは過去と未来に興味がある反面、今、目の前にある現実に、まったく興味が持てない性格で、どうしてもこの世を生きている実感がないんです。今こうして書いている文章は、未来から振り返って書いている文章であり、過去に想像した未来を書いているんです。もうこれはどうしようもない。多分死ぬまでそう。「今」が一番苦手。

話がそれました。皆が禁忌するノスタルジーは多分「悪い」方じゃないかと漠然と思っていたんですが、それをどう言語化しようかと思っているうちに思うことを忘れていました。それが久しぶりに刺激される文章を読んだので続きを書いてみようと思います。

坂本龍一が亡くなるまで『新潮』で連載していて、のちにまとめられた『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』を読んでいました。連載は飛び飛びで読んでいたので、知ってる話と初めて読む話がだいたい半分くらいでした。そこに出てきた、初めて読んだ話です。

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2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定の定額マガジン(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。あとnoteの有料記事はここに登録すれば単体で買わなくても全部読めます(※登録月以降のことです!登録前のは読めない)。『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』も全部ある。

2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追…

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