戸田ツトム:思想するデザイナー(2015年『アイデア』370号)
戸田ツトムは1980年代以降の「思想のデザイン」のイメージをひとつ形作った存在である。桑沢デザイン研究所に講義に来ていた松岡正剛との出会いをきっかけに1973年から5年ほど工作舎で活動、その後エディトリアル・デザイナーとして独立した戸田は、自身の『MEDIA INFORMATION』を皮切りに、『ISSUE』『ブリコラージュ』『WAVE』『GS』『スフィンクス』『W-NOtation』など80年代に生まれた雑誌に、これまでにない装いを与え、スタイルを確立する。工作舎に関わった