プリンスへ捧ぐその熱量。「推し」では語れないアーティストへの愛し方を知った。
とてつもない想いに触れた時、気持ちはふるえる。音楽って不思議だ。音はずっとそこに立ち止まることはないのに。捕まえようとしたそばから、逃げてゆく。
でも捕まえられなかったと思ったその音は、もうすでに自分の心につかまってしまって、ずっと離れられない。
この体感という経験はなんて至福なんだろう。
でも世の中にはほんとうにその音につかまってしまって、その楽曲がひとりの人生の足先の向かう方向まで決定づけてしまうことがあることをこのコラムで知った。
憧れは歩みを止めるけど憧れ