マガジンのカバー画像

ちいさな言葉の欠片たち(エッセイ)

800
あの日のあの言葉って、納得いかないんだけどとか。誰かが言ったちょっといいなって言葉を紹介しながら、まるで日常なエッセイや日記書いています。
運営しているクリエイター

2022年2月の記事一覧

『イノセント・ガーデン』救われたい、満たされたいと、つぶやきながら。

眠るとあまりよくない夢をみそうなとき、ついつい 見てしまった、 パク・チャヌク監督の『イノ…

恋を描くことは、ジャムと似ているらしい。#江國香織さん

今、リレー小説の1話を担当させて頂いている。 ぜんぶで100話。 みんなひとりずつが、ス…

てのひらを、ひらく。わたしの隣りにいてくれた言葉。

長続きのしない子供だったけど。 大人になってから長続きしたのは 書道かもしれない。 6年間…

会えなくなったものばかりを、書いてしまう。

考えすぎて、その想いが沸点に 到達した時に、ふいにかかってくる 電話みたいに。 うれしいの…

相方みたいな、唯一の友達だった。

仕事を辞めたいと思っている時、 辞めてからの景色の事は ほとんど考えていなかった。 今足元…

しあわせは、いつも偶然やってくる。

郵便受けの中にふわりとすてきな ポストカードが 一葉そこに舞い降りていた。 まっしろでもな…

誰かの言葉が、私のセカイを変えてくれる時。

言葉が出てこない。 言葉が出てこないという言葉は でてくるけれど。 みんな言葉をもっている。 わたしだけじゃなくて、ほかの人も 言葉をつかって生きている。 SNSの中には言葉が行き交い、その 渦の中に瞬間、瞬間、巻き込まれそうな じぶんをちゃんと掬わないと 自堕落なわたしは、溺れそうになる。 言葉が自分の中にみつからないって 探そうとしている時、必ずすることは 昔の日記帳をみることだったりする。 ほとんどわたしの日記帳は他人の言葉で できている。 どのページもじ

風のように、去ってゆく人に憧れがある。

行きはよいよい、帰りはこわい。 ほんとうにわたしはそういうふうに 出来ているなって思う。 …

黄昏が、希望を連れてくるように。

なにもかもを、要約してしまっては、いけないのだと、 じぶんにいいきかせつつ。 なにも、思…

誰も傷つかない、言葉や文章って。

いつだったか、夏の雨が降っていた時に わたしが参加している物語を書いている 人達の集まりが…

肌も心も、信じて生きてゆきたい。

お化粧が苦手だった。 未だに苦手かもしれない。 見た目にきっと、大して興味が  ないのか…

猫が家出した時に、ずっと読んでいた1冊。

わたしが一緒に暮していたあの 黒猫クロンは 一度家出をした。 わたしが一度だけ夜遊びして…

書き続けて、じぶんの闇に光を入れた。

どこかで、ずっと憎んでいるんだろうなって 思っていた。 許してしまえば、あの日のじぶんが…

あなたのサンドウィッチ、わたしのサンドイッチ。

はじめて海外旅行をしたのは20代の初め頃だった。 ほとんどがわたしよりも年齢が上の方達、 おじさまやおばさまとご一緒した。 広告の仕事をしていた時に、事務所が なかったので机を置かせてもらった会社の 社長さんに誘われた。 彼らは社長さんのお友達だった。 場所はロンドン。 おばさまのお一人が、キューガーデンを 観たいと行って、みんなでそこを訪れた。 植物の圧倒的なエネルギーに気圧されて わたしはすこしだけぐったりしていた。 ここにいる花たちはどこにも行け