#131 交渉先が見当たらない

 黄金週間などと言われる大型連休があったり、季節柄しっかりと憂鬱になる人が居たり、五月雨月だなんて調べれば梅雨入りだそうで。
 4月からの新社会人は職場に慣れた頃か、もしくは思っていた以上に厳しい労働環境だと泣き言を漏らしている頃か。
 色々と連想する事はありますが、要するに忙し過ぎです。働き過ぎです。なのでここは一つ赤い旗でも掲げて集まりませんか?
 そう、今月何よりも大事なのはメーデー、労働者の日です。
 
 先月今月とずっとバタバタしている気がしてならない。マトモな社会人でもないくせに、そういう季節だからと宣ってみる事にする。
 お店では新しい形式のイベントをやって、今までのイベントのアプローチを変え、懐かしいイベントで痛風が再発しかかる。
 プライベートでも引っ越しを手伝ったり、某携帯会社と喧嘩して、友人の夜逃げを敢行し、阿呆程に呑んだかと思えば、面倒事に巻き込まれる。
 日々が刺激に満ち溢れ、飽きる間もなく時間が融ける。
 正直なところを言えば睡眠時間が足りてないし、一人でゆっくり呑みに行く暇もなければ、リスケで首がもげるほど頭を下げまくる。
 
 いや、季節は関係なく、完全に自分のせいなんですけれどもね。ここまで忙しいと本当に何も手につかない。先日は10日程溜めこんだ洗濯物をやっつけましたよ。
 次の休みにはいい加減に布団の衣替えに手を出したい。着る毛布とか裏起毛のベッドパッドとか、全部洗濯したい。
 本格的な梅雨が来る前に色々とやってしまわないと、手遅れになる。
 
 どちらかと言えばワーカーホリック気味でして。予定外に予定の無い日が出来てしまうと、どうして良いか分からなくなる。
 無為な暇を上手く扱えないから。働かなくて大丈夫なのか、今日は本当に為すべきことはないのかと、不安になってしまう。
 
 だからと言って作曲する時間に注ぎ込めるとは誰も言ってない。纏まった時間が無いと集中しきれないのは事実。とはいえ、不意に生まれた休みにスイッチが入らない。
 2割引きになってる切り落としの豚肩ロースみたいな隙間時間で瞬発的に行動できないし、無計画な余暇を殺すのにも骨を折る始末。
 忙しく疲れているのは身体ではなく、精神なのだ。肉体だけではなく魂にも贅肉が付くように、心が働き過ぎている。
 趣味を仕事にした結果、私生活と切り離す事を諦めた。ベアではなく、脳を休ませる時間をくれと。
 ただ、労使交渉をする相手は自分の人生だったりする。

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