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#115 もろもろギャップがえげつない【Vo.Mochida】

お疲れさまです、モチダです。

最近、10~20歳くらい年の離れた人たちと話す機会が多いです。
というのも、職場の平均年齢が非常に若く、
彼らから自分がどう見られているかは定かではないけれど、
まあそれなりに面白がられてはいるようでして。

そんな中、悩ましいのが
『バンドをやっている』ということを
明かすかどうかというところで。

ニュアンスを分かってもらえるか微妙なのだけど、
こんな時自分はいつも、何だか少し照れくさい気分になります。

自分なりに分析するに、
そもそも、『人前で話す』ことすら苦手な人がいるこの世の中において、
『人前で歌を歌う』ということ自体が、
それなりに恥知らずな行為だとまあ自覚はしていまして。

それに今一緒に働いているということは
音楽を生業として生計を立てるには至らず。
それでも今も続けているってこととかが、
別に自意識過剰ではあるんだろうけど
なんとなく気恥ずかしいわけです。

もうそれを考え始めると、なまじ仕事のことについても、
その仕事を上手くこなせるって事は、
その分の時間を音楽に割かなかったってことだよな。とか
どうにも、もやもやと言語化しづらい感情に見舞われるわけです。

話は変わって、自分には勝手に歌の師匠と仰いでる人がいます。
18才から20代前半くらいまで、歌を教わったのだけれど、
その時の年齢差が多分ちょうど今の自分とその子たちぐらいだと気づきまして。

当時は相当な大人、
というか結構立派な『おっさん』だと思って接していたんですが、
こちら側に立ってみると、まだまだヴィンテージとしては熟成が足りない。

その中で随分とまあいろんなことを教えてもらったなあと思います。

言葉における感情の動きとか、
歌の中のリズムの重要性とか、
音楽で金を稼ぐって事のリアリティとか、
あと、ソープとヘルスの違いとか。

ちょうど自分が少年から大人になろうとしていたその期間、
種々雑多、本当に本当にいろんなことを教わった記憶があります。

現状の自分に立ち返って、
今接している彼らに何を教えてあげられるのか。
甚だ疑問ではありますが、
まあせいぜい恰好くらいはつけたいもんだなと思います。

そういえば彼らと話している時に
映画のスラムダンクの話になって。
主題歌のThe Birthdayのことをしゃべっていたら
『ああ、あのおじさんのバンドですね!』って。

いや、まあそうなんだけど。

でもまあそういうことを繰り返して
時代って回ってんだよなあと。

鮎川誠さんとか高橋幸宏さんが最近亡くなったけれど、
サディスティックミカバンドとかYMOとかの
若い時って自分も知らないし。

恰好いい若者ではなかったかもしれないけれど
せめて格好いい年の取り方を。

まあそんな感じです。

ではまた。

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