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#126 私と料理【Gt.Fu-ki】

 最近主食がモズクになりつつある私、何を隠そう痛風です。去年の夏にやらかしてから、何かを食べるのであればせめて身体に良いモノを。
 現場仕事をしていた20代、オッサン方のコーヒーが微糖だったり、野菜ジュース系の紙パックだったり、かつ丼やラーメンをやめればいいのに何かで補おうとしているのを冷ややかな目で見てまいりました。
 健康を考えたら引き算にすればいいのに、足し算でどうにかする力技な感じ。愚劣極まりないと思っていましたが、我が身になると理解が早い。
 好きな事をやめずに、それでも長く楽しめるように、どうでも良いお手軽な事から健康に寄せて行く。つまりモズクが晩御飯です、尿酸値を下げるらしい。
 
 前置きが長くなりましたが、取り合えずちょくちょくモズクを食います。どうでも良いお手軽な事から、少し健康に気を使います。そう、私にとっての食事って物がかなりどうでも良いのです。
 お酒が先に来て、このお酒とやるならこれを作ろう、そんな順序で食生活が成り立っています。酒ファーストですね。
 自分が食べるものには大した興味がなくて、何であれば極論カロリーメイトのような完全栄養食系でも問題ないのです。ご飯を食べなきゃ動かなくなるこの肉体に恨みさえ抱く程度には無関心というか面倒。
 
 ただ、それは自分のご飯だから。これが誰かに食べさせるとかになると話が変わる。
 美味しいものを食べさせたい。まともなご飯とちょっとの挨拶、その位ちゃんとしてれば人の心は荒まない。逆に食を疎かにすると生活は目に見えて悪くなる。
 だから人にはちゃんとしたものを食べて欲しいし、だからこそウチのお店で出してる米は麦飯だったりするのです。
 
 少し話がそれました、戻りましょう。
 自分の為には極限まで手を抜くけど、人に食べて貰う料理は結構頑張ってしまう。家庭事情で若い頃から料理をしていて、職業料理人もちょろっとやって、現在飲食店です。限られた予算の中で、出来る限り良いモノをと考えてしまう。
 フキの下拵えとして筋を剝きます、普通です。でもキンピラにするセロリの筋を剥くのは普通ではないらしいです。時給換算したら費用対効果が悪い、そういった理解はします。
 ただし私の場合は時給が関係ないので、隣町の八百屋まで行くし、水煮のフキは使わない。予算は限りがあるけど手間暇は無限にかけられる。
 凝り性な性分を思う存分発揮できる、これはきっと趣味の世界。
 
 食べる事には興味がないけれど、料理は好き。
 普段から音楽は聞かないけれど、ギターを弾く。
 
 なるほど、きっと同じ仕組みで動いているのだなと。
 趣味は酒、煙草、ギター、バイク、読書。こうやって答えてきたテンプレートに料理を追加しても良いのかなと、そう思った次第です。

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