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#137 属人化からの脱却【AG.Nodo】

仕事が好きだ。
安易な書き方になるが、自分で段取りを決めて工程を組み作業を進めていくのも、的確な指示を受け兵隊となって業務を遂行するのも、全てが破綻し協力会社が修羅と化し壁を殴る以外に為すべきことがなくなるのも、たまには良い。3年に一度ぐらいは。

自分の職種は特殊で、決まった作業をこなすよりも、現場に呼ばれて何とか情報を収取し、周りの関係性を把握しながら業務を遂行する。施工・運営・保守・管理、特に資格も要らない"誰にでもできる仕事"をしているのだ。

この業界には、そんな誰にでもできる仕事で食っている奴等がたくさんいる。個人事業主、一人親方、ディレクター、呼称はいくらでもあるが、共通して言えることは”その人がいなければ、まわらない”現場に派遣されることが多いってことだ。

”属人化”という言葉がある。

属人化とは、とある業務に関する情報が”一人の担当者”しか把握できておらず、周囲に共有が出来ていない状況を指す言葉だ。例えば、その人が辞めたら会社の経理を行う人間が誰もいなくなる、担当者が変わった途端に製品の品質が著しく低下する、納期が遅れる。などなど、全体の業務に多大な影響を及ぼしてしまう。

なぜこんなことが起きてしまうのか?それは、代わりの効かない人材になりたい!と求めてしまう人がいるからだ。まぁぶっちゃけ俺もそうだ。個人事業主なんて立場の弱い存在からしたら、特定の業務の情報を独り占めした方が"仕事をもらえる"可能性があるから無自覚にそうなってしまうのだろう。会社という大きな組織の中でも、自分のポジションを確固たるものにするため、情報を囲ってしまう人もいるだろう。

個人単位では良い。
だが、全体をみれば大きなリスクだ。

そのため、俺は出来る限りの情報を整理して、お客さんやバイトさんに共有出来る環境を構築しようとしている。どこにアクセスすれば情報を知れるのか?段取りを組めるのか?結論、自分がいなくても業務が滞りなく遂行できれば良いわけだ。ほれほれ、楽だろ?時間が出来たじゃろ?じゃあ次の仕事を取ってこいや!という形にも出来るわけだ。

そうして属人化からの脱却を図っているのだが、ここで大きな問題が発覚する。

それは...バンドだ。
バンドマンなんて属人化のかたまりじゃねぇか。
一人でも欠けたら活動が出来ねぇじゃねぇか。

そんなことを最近考えています。
いっときハロプロみたいになろうと考えたこともあったがメンバーに秒で却下されました。まぁ解決しない問題を考えていても時間の無駄なので、可能なところからアップデートを進めています。

・全員集まらないと楽曲製作できない!
→オンラインで各自作業、一回のスタジオでTTを組み製作時間を管理。

・全員でミーティングをする時間がない!
→スタジオ、LIVEごとに各自スプレッドシートにレポートを記入。そこから課題を抽出し現状課題リストに転記。解決できるものはToDoに落とし込み管理。

他にも楽曲の情報、PA照明指示書、宣材写真等は全てGoogleドライブで管理して、ここにアクセスすればメンバー全員が情報を入手できるような環境を構築しております。まぁぶっちゃけ一人でも欠けたらLIVEが出来ない!っていう状況がある以上、バンドマンの属人化からは逃れられないのですが、それ以外の活動に関することは全部解決してやろうと考えています。

最終的に、俺自身がVIP席でBuzzWorksのLIVEを酒吞みながらヌハハハハハと観てやろうという謎の夢がありますが、それはまぁ良いでしょう。

今日はこの辺で。
それではまた!

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