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#096 法と支配【AG.Nodo】

BuzzWorksのアコースティックギター、喉で御座います。
ありとあらゆる場面でルールの重要性を説いているのですが、
それは何故かというと、集団をコントロールするには指針が必要なのです。

国単位では法律、会社単位では就業規則、学校にも校則がありますよね?
バンドも、イベントも、ルールが無ければ成り立たない。
仮に"無かった"として、それでもコトが上手く進んでいるのだとしたら、
ただの偶然。ラッキーである。いつか必ず事故が起きる。

とはいえ、ルールがあったとしても事故は起きる。
何故なら人は主観と解釈で物事を判断するのだ。

たとえばアパートを借りるときに、
『部屋で犬・猫を飼ってはいけません』というルールがあったとしよう。
これを見て、あなたはどう思いますか?

犬・猫がダメなら、鳥やハムスターなら大丈夫だろ?

いやいや、ペットを飼うこと自体がダメなんだろ?

文法から判断すると、『犬・猫』と書いてあるのだから
それ以外を飼うことは問題ないと言える。

目的から判断すると、『ペットを飼うことによって、臭いや鳴き声などによる近隣トラブルが起こるかもしれない』
従って、ペットを飼うこと自体がNGだと言える。

これを法律の世界では『文理解釈』と『論理解釈』と言うらしい。

もし自分が大家で、このルールを実装しようと思ったらどうするか?
『犬・猫』ではなく『犬・猫"等"』とつけて適用範囲を広げるかもしれない。
『ペットを飼うことを禁止』と記載したらどうだろう?
極端な例だが、「ペットじゃなくて家族だ!」と言われるかもしれない。
先ず"ペットの定義"から定めなければならないかもしれない。

非常に面倒くさい作業なのだ。
しかも厄介なことに、イベントになるとルールを明文化していても、
誰も見ていない可能性があるのだ。そんな事態を避けるために、日常生活では契約書なんてものが
存在しているわけだ。

この手のイベントに限った話では、相手が見ていようがいまいが、
ルールは、"明文化して、ここに記載してある"という条件のもと、
違反者を合法的にブン殴るための武器でしかない、とも言えるのだ。
相手が納得しようがしまいが、関係はない。

ルール自体が間違っていたら、どうなるか?
おかしな校則がSNSに取り上げられ、炎上するニュースはよく目にするだろう。
自分の考えとしては、先ず実装し、問題が起きれば修正する。
これで良いのだが、上記の通りルールを決めるのは非常に面倒だ。
個人の主観や解釈によって、行動が異なってしまう事態は避けたいが、
そうそう上手くいくもんじゃない。

だから、なんだか良く分からないけど昔から決まっていることだから。
みたいな風化したルールが蔓延してしまうことが多々あるのだ。

ルールも決めるのも、変えるのも、本当にカロリーを使う。
しかし、集団を動かすには必要なもの。

BuzzWorksが新体制となって、これから主催イベントも増えていくだろうが、このルール決めだけはしっかりやっておかないといけない。

暗黙の了解とか、普通はこうだろう、という主観は出来る限り省いていく。楽しくバンドを続けるために、ルールを作る。それが最近の自分の考えていることですね。

こちらのコラムでは、今自分が考えていることを書き綴っております。記事を気に入ってくれた方は是非ハートマークを押して頂ければ、今後の励みとなります!

改めて、BuzzWorks(バズワークス)をよろしくお願いいたします。
それではまた!

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