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Netflix『MR.マクマホン:悪のオーナー』

Netflixで『MR.マクマホン:悪のオーナー』を見た。

このドラマが全世界に配信される直前。自身の名誉が傷つけられることを危惧したビンㇲが、Netflix社からの映像買収を試みたという噂がネットニュースを駆け巡った。しかしそれは真実だろうか。もしかするとドラマへの期待値を高めるために、Netflix社とビンㇲの合意に基づき世界に仕掛けたブック(w マイブームなので使っちまったよ!)の可能性だってあるとオレは思う。アメリカのビジネスであれば充分にあり得る話し。WWEに所属していたオレには、まずそうした角度から物事を眺める習慣がいまもすっかり身についてしまっている。そんな影響をオレに与えてくれたのが本作の主人公、MR.マクマホンなのである。

さて、本作は皆さんもすでにご覧になっているという前提で話を進めるが、オレが初めてビンスに触れた日のこと。そこから導入させていただきたい。

2000年にWWFと契約した時ではない。あれは1996年4月。ブレット・ハートとショーン・マイケルズがアイアンマンマッチを闘った、アナハイムでのレッスルマニア12前夜のことである。

そのころオレはIWAジャパンを退団しメキシコで修業していたのだが、デビュー当初からの恩師ビクター・キニョネスがメキシコで制作していたTシャツやバギーパンツを日本へ大量に運ぶ仕事を時々任されていた。その帰り。ロサンゼルスを経由する便だったので「せっかくなら一度見ておけ」とWMを観戦させてくれたのだ。

後にWWF極東担当エージェントにまでなるビクターだが、当時はWWFとの距離こそ近かったものの、役職を得るまでには至っていおらず。しかし内部の人間とはすでにツーツーで、本作で重要な語り部として登場してくる元WWE副社長のブルース・プリチャードとは家族同然の親交があった。なのでオレはこのとき数日間の滞在時間のほとんどを、ビクターとブルースとの3人で過ごしている。

WM12前夜。会場近くのホリデインでパーティーが催された。オレもビクターに連れられ参加したのだが、そのとき初めてビンスと接触することとなる。

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