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119,Oxfordに弾丸バス旅

ロンドンのMarble Arch付近には、バスの停留所があって、そこからオックスフォードまでのシャトルバスが出てる。


※今はロックダウンで運休中なのか調べても出てきませんでした。


海外のバスの座席は非常に広くて、かなり快適だった。
ワイハイもあるし、コンセントもある。
ブランケットもあって、とても居心地がいい。
約1時間半くらいでオックスフォードについてしまう。

なぜオックスフォードに来たかというと、アリスショップに行くため。

不思議の国のアリスの原作者であるルイス・キャロルが、実際このお店にアリスのモデルとなった女の子と訪れて、バーリーシュガーというネジネジしたシュガーキャンディーを買っていたそう。

今は、アリス関連グッズの雑貨お土産屋さんになってる。中は撮影禁止でした。ヴィレバン並みに密集したアリスグッズで埋め尽くされてて、ワンダーランドでした。
アリスなら何でもアリなのか、ディズニーのアリスから原作のアリス、アーティストさんが作ったであろうイラストのアリス、いろーんなアリスが所狭しと並んでます。
この店限定のアイテムもあります。


私は高校時代に、いつも私のことを支えてくれた友達がいる。
その子が、アリスが大好きだったから、お土産にと思ってここまで来た。
高校を卒業してから私はすぐに県外に出てしまったため、その後はあんまり会わなくなった。

時々、無性に会いたくなるんだけど、そうそう簡単に会える距離じゃなく。
私が渡英する前に、うん年ぶりの再会をしたのだった。
髪がツヤツヤで、スラっとした美女。
どんな壮絶なハプニングも、笑いに変えて「ウケるらー(方言)」と言い説明してくれる。

その子に会う理由を作るため、アリスショップでお土産を買おうという魂胆だった。

バスを降りて、徒歩10分もしないうちにアリスショップが到着した。
オックスフォードは、ロンドンとは全然違う風格と威厳のある街並みだった。

映画では「博士と彼女のセオリー」「17歳の肖像」で出てくる街並みがいっぱい。
「ハリーポッター」ドラマシリーズなら「シャーロック」もよく出てるらしい(シャーロック見たことないけど)。

と言ってもこの日の行動範囲は狭くオックスフォード大学周辺しか歩いてないので、オックスフォードを語るのことはできない。笑

行先を決めるわけではなく、ふらふらと歩いていたら、綺麗な小高い丘を見つけた。
OXFORD CASTALEQUARTER(オックスフォード・キャッスル・クォーター)というエリアで、劇場とレストラン街があった。

小高い丘のモッコリ具合は、古墳とか土塁のような人工的感満載な丘。
調べてみるとケンブリッジ城跡 (Castle Mound)ということがわかった。

そこに、登れるチケットを買って登った。


心地よい風が流れていた。なんとも言えないクリアなエネルギーが流れていた。

素敵な街だなぁ。
私、イギリスのこと、なんにも知らずにもう帰るのか。。。
もっといたいなぁ。
みんなYMS当たって凄いなぁ。
帰りたくないなぁ。

と孤独に浸る。

日がだんだん暮れ始めて、
お腹が空いた。
また街をすこし歩くと、築何年なんだろうかっていう建物に入ったカフェのPret a Mangerに入った。

店員さんに、温めてもらった野菜のサンドイッチを受け取るとき「この辺この子?」と聞かれた。

「いえ、観光でロンドンからきました。」
「今日ロンドン戻るの?」
「はい。」

「泊まりだったら、ディナーに誘ったのにな。」

と、ナンパ。
行きたいわーと思いつつも、でももう帰国せまってるんで今更ながら
恋沙汰を開拓する気はなかった。

というかそもそも、留学開始当時から恋愛面は考えてなかった。イギリス人以外は。

「はは^^ありがとう」

と伝えて席に戻った。

サンドイッチを食べ終わってボケーっとしてるときに、

サービスですと言って、暖かいホットチョコレートを持ってきてくれた。

なんていい人なんだろう。

ナプキンにスマホの番号と、インスタのアカウントが書いてあった。

でも、そのまま。そっとしておいた。
暖かい気持ちになって、ロンドンに帰った。

プロポーズまで387日

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