⋆⸜時事直言⸝⋆ ネタニヤフ(イスラエル)の大誤算(No.1664/ 2024年4月30日)
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ネタニヤフ(イスラエル)の大誤算
イスラエルとイランは「不倶戴天の敵」という宿命を共有している。
私が2019年にパリで会ったイラン初代大統領のアボルハサン・バニーサドル氏は感情を露わさず、常に冷静で物静かな方だった。
一方、第6代イラン大統領のマフムード・アフマディーネジャード氏は、トランプ前大統領のように感情的で、暴言が多い。
この正反対のイラン元大統領に共通している信念は、「イランの脅威はイスラエル」である。
私と二人が共通認識していることは、「イスラエルはホロコーストの犠牲の下に建国された」という点である。
ユダヤ人には、国家の支えと保護なしに続いた流浪2000年の歴史があった。
ホロコースト600万人の大量殺戮の犠牲がなければ、1948年のパレスチナにおけるイスラエル建国はなかったのである(理由は追って史実に基づいて解説する)。
「イスラエルの脅威はイランである」とは、イスラエル(ユダヤ人)の信念であり、なかんずく「イランの核が最大の脅威」である。
だから、イスラエルの安全保障戦略の指針は「イランの核施設・軍事施設を空爆し壊滅すること」である。
モサド(イスラエル諜報機関)に誘導されて起きたハマスの対イスラエル大規模ミサイル攻撃に対するイスラエルの過剰報復や、シリアのイラン大使館空爆は、すべてイランにイスラエル本土を攻撃させ、対イラン空爆を正当化するためのイランに対する挑発である。
イランは、国際法違反のイスラエルのイラン大使館空爆の報復としてイスラエルにミサイル攻撃をしたが、99%が迎撃され、イスラエルの迎撃成功であった。
それはイランが事前にサウジアラビアを通してアメリカとイスラエルにイスラエルがイラン空爆をしないことを条件に、対イスラエルミサイル攻撃の詳細情報を与えたからである。イスラエルは対イラン空爆を諦め、単なる対イランミサイル反撃に終わった。
ネタニヤフは対イラン融和政策のバイデン大統領に憎しみを抱いており、親イスラエルのトランプが大統領に返り咲くのを待って、対イラン空爆の仕切り直しをしようとしている。
バイデン政権中はイランを挑発しても無駄なので、イスラエル・ハマス戦争はこれ以上エスカレートせず、停戦協定による時間稼ぎになるだろう。
ネタニヤフはたとえイランが核攻撃能力を持っても使えないことを知らない。
今日の世界で核が使えるのは広島・長崎への原爆投下という人体実験をしたアメリカだけである。
新薬がネズミの実験だけで人体実験していなければ販売できないのと同じこと。
ネタニヤフは今回のイスラエル・ハマス戦争で、国際法違反でガザの病院の半数以上を破壊し、さらに国際法違反のシリアのイラン大使館を空爆した。
イスラエル軍はヨルダン川西岸でパレスチナ住民を殺戮し続けている。
結果、イスラエルは全パレスチナ人の心にジハード精神(聖戦と自爆)を植え付ける結果となったのである。
今日の核技術の発展で小型核兵器を簡単に製造できるようになった。
戦後、いかなる核保有国も核抑止力は持てても攻撃はできなかったように、イランもイスラエルに対して核抑止力は持てるが核攻撃はできない。
パレスチナ過激派が小型核兵器を持ったら、ジハード精神でイスラエルを核攻撃することは間違いない。イスラエルのパレスチナ人無差別殺戮がパレスチナ人をジハードに追い込み、結果、パレスチナ過激派の対イスラエル核攻撃になる。
ネタニヤフはイスラエル最大の脅威を忘れている。
イスラエルの脅威はイランではなく、パレスチナ人のジハードである。
イスラエルがイラン人とパレスチナ人を自分たちユダヤ人と同じ人間として尊重するなら、イスラエルの脅威は消滅する。
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