【失敗談】フリーランスのWEBデザイナーが顧客とトラブった話

どこかに所属するわけでなく、個人で請け負うフリーランスには、クライアントとのトラブルがつきものです。
私が経験したトラブルをご紹介して、同じような方が生まれないようになればよいなと思います。先に言っておきますが、トラブルがあったクライアント様とは幸いなことに今でも良好な関係を築けています。

その時の私の状況

フリーランスになって2年目で、なかなか仕事が安定せず、それに合わせて子供もいたので、どうにか仕事を受注したいと考えている頃でした。

知人からの仕事だった

その方は、あまり具体的には書きませんが年齢的には私より一回り上で、会社の社長(従業員数名の小さな会社)をされている方でした。
たまに簡単なコーディング業務をお手伝いをさせて頂いて、知人ですのでゆるくやり取りしながら、私としても仕事というよりはボランティアのような感覚でした。

ある日WEBサービスサイト(まぁまぁ大掛かりな)を作りたいと言われたので、打ち合わせに伺いました。

そこで話を2時間ほどしました。そこでの会話は

「予算が結構かかります。あとビジネスモデル的にも上手く行くかどうか分かりません」
クライアント「そうですか、それでも大丈夫ですよ、やってくれます?」
「私の業務としては○○○や○○○をしてみようと思いますが、競合も強いのでかなり難しいと思いますよ、成功確率はメチャ低いかと...」
クライアント「大丈夫でしょ、じゃあ、お願いするね」
「では、お見積もりの半額は先に頂けますでしょうか?」
クライアント「分かりました。」

そんなやり取りをした後、私はこの仕事を受注しました。

そのサービスは無理だと確信した

WEBサービスのサイトはほぼ完成し、後はどのように集客に結びつけるか、という段階になったのですが、ここが予定していた施策では上手く行かず、どうしようもない状況になった。
もちろんその他にもやれる施策はあるのだが、これ以上はタダ働きになってしまう。

仕方がないので、その事実をクライアントにお伝えした。
「これと、あれと、あれを、試したのですが、予想どうり簡単にはいきません、これ以上の対応はできないので、新たに予算を追加するか、ここで終わりにするかご検討頂きたいです」
クライアント「え、私はまだ1円も儲かってませんけど、可笑しくないですか?」
「???、いや、最初に説明したとおりですので...」
クライアント「では、ここでやめる場合、最初にお支払いしたお金はどうなります?」
「〜や〜の作業など、サイトは完成しておりますし、工数表にあるとおりの業務はすでに全て行いました、お見積もりにもある通りの金額を頂けないでしょうか?」
クライアント「え?何も結果が出てないのに、全額払うの?」

私は成果報酬だと言った記憶はない。これはまずい。
しかし、正規のクライアントというわけでなく、知人ではあるので「最初に頂いたお金以外は大丈夫です」とお伝えし、円満に解決の方向に導こうとした。
しかし、それでもクライアントは納得がいっていない様子で、どうしたものか頭を悩ませた。

結果どうなったか

全額が仮に100万円だとすると、最初に頂いた半分が50万円。そこからさらに半分をお返しして、私は25万円で業務を行った事になる。
当然、作業量は到底見合わないものになり、痛い教訓となりました。

そのクライアント様とは、喧嘩するような事もなく良好な関係に戻れはしたのですが、少し間違えたら法律に委ねる結果となった可能性もありました。

最後に

私がした対応は、正しくなかったとも思っています。プロとして毅然とした態度で請求を行うべきだった、とも思います。もしそれが他のクライアント様に知られたら、正規の金額を私に払った事が馬鹿らしくなるかもしれません。
それと、そもそも受注する事自体、お断りする方向性もあったと思います。

私が学んだ事は
・受注金額の返金は誠実ではない
・知人だとしても仕事の時はビジネスとして付き合う
・余裕をもってクライアントと向き合う(本当はギリギリでも)

逆に心が暖かくなったエピソードとかもありますので、また今度noteに書きたいと思います。

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