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外国人ドライバーを雇用 丸山組

「戦力にしていきたい」


 建設業と運送業を手掛ける㈱丸山組(丸山利明社長、大阪府摂津市、30人)には現在、外国人が18人在籍しているが外国人ドライバーもいる。トラックに乗っている外国人は25歳のベトナム人のダン・ミン・フンさん。ダンさんは特定技能外国人。
 在留資格には「技能実習」と「特定技能」があり、技能や技術の習得を目的とするのが技能実習だ。技能実習として1年日本に在籍(技能実習1号)し、条件を満たすと技能実習2号になり、あと2年いることができる。さらに一定の条件を満たすと、技能実習3号としてもう2年、トータルで5年いることができる。
 人材確保が難しい分野で即戦力として外国人の就労を目的とするのが、特定技能1号だ。技能実習から特定技能1号になると、あと5年いることができ、計10年日本にいることができる。
 ダンさんは特定技能1号で働いている。ダンさんは、技能実習生として土木工事の分野でユンボなどの機械を動かして働いていたが、実習期間が終わって特定技能になった。昨年秋に丸山組に入社したが、現在、足場の配達を行っている。
 来たときは中型免許を所持。その後、大型免許を取得し、大型の緑ナンバーのユニック車に乗っている。自社の荷物を運んでいるので、制度上、問題はない。
 丸山社長は、「建設業も運送業も人材不足の中、会社を維持、成長させていくには外国人を入れ、育てていくしかない。運送業でも特定技能が認められようになり、外国人ドライバーで運送業も積極的にやっていきたい。運転、受付、読んで書いて、コミュニケーションできるように教育し、外国人を戦力にしていきたい」と話す。(6月3日号)

【写真】トラックを運転するベトナム人のダン・ミン・フンさん

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