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【曲感想】KinKi Kids Concert 2022(20220101)

 2022年元日にコンサートに参戦できた喜びを綴る記事。
 念願のコンサート、自名義で取れず、友人の友人に同行させていただいてなんとか参加できました。愛にあふれた素敵な空間に参加できて大変うれしく思います。どうもありがとうございました。
 嬉しかったので、セットリストに合わせて大好きな曲と歌詞を振り返って自分用に書き留めておきます。(つまりほぼ余談)


・新しい時代

(詞:堂本剛、曲:マシコタツロウ 収録『O album』(2020))
 コロナ禍になってから剛さんが書いた詞なので非常に胸に刺さるものがありますね。作曲はおなじみマシコさん。Harmony of December、いつでもどこへでも、サマルェカダス~another oasis~などの詞曲を書いてくださっている方。いつでもどこへでも、あまりにも可愛くてあれをKinKiが歌うの本当にきゅんとするし、サマルェカダスはノスタルジックでめちゃくちゃいいですよね大好き…ボクの背中には羽根があるが好きな人は絶対に好きだと思う。
 開演前、ステージにグランドピアノがぽつんと置いてあって、あぁ、やっぱり急だったし、光一さんも言ってたようにピアノ一本なんだな、これは勝負にでたな…と思っていたところ、おもむろに園田さんが登場してイントロを弾き始めた瞬間にこの曲で来たか!と。一気に世界観に引き込まれました。ピアノ、他の曲のアレンジもジャズアレンジの間奏が多く、洒落ていて素晴らしかったですね。照明がピアノだけにあたる中、あ、後ろにふたりが立ってるな…と気づいてすぐに照明点灯、出だしの、

会えなくなってからどれだけ経ったんだろう

『新しい時代』 KinKi Kids

がもう強い強い刺さる刺さる…久々にふたりが同じ空間に立って歌っているのに居合わせた幸せ…素晴らしかった…。

 なおこの曲は珍しく公式でMusic Clipが公開されております。ほかの曲もどうか何卒お願いします…

・to Heart

(詞:E.komatsu、久保田洋司、曲:宮崎歩 収録『雨のMelody/to Heart』(1999)、『KinKi single selection』(2000)、『39』(2007)、『Ballad Selection』(2017)、『the BEST』(2017))
 詞のkomatsuさんは主題歌になっていたドラマの脚本の方ですね。久保田さんはこれまた最高な、ふたつの引力、駅までは同じ帰り道を書いてる方。宮崎さんは欲望のRainの作曲の方。神だ…。
 to Heart、ただでさえ大好きな曲なのですが、ピアノ一本で聞けるとは…なんて贅沢…この曲はメロディー含めて特に下記Cメロで私の情緒がめしょめしょのべこべこになります。これをKinKi Kidsのふたりが歌う世界線に生まれてよかった…

夜は夜になるため 
太陽を犠牲にするという
永遠なものなんてない 
それでも星は二人の上で光る

『to Heart』 KinKi Kids

・スワンソング

(詞:松本隆、曲:瀬川浩平 収録『スワンソング』(2009)、『J album』(2009)、『The BEST』(2017))
 白鳥が死ぬ間際に最も美しい声で歌うという伝説からのワーディング。メロディも相まって実に鬼気迫る美しさがある曲だと思います。O正月配信ライブのオーケストラアレンジが本当に一篇のうつくしい詩、映画を見たような充実感でさすがの松本隆先生…作曲の瀬川さんは、Lアルのこの月は沈まないを書いてらっしゃる。あの曲もいいですよね。KinKiは声質がシリアスなので、鬼気迫るような切羽詰まったようなマイナーコードのテンポ速めを歌うと本当に心臓がどきどきする様なドラマティックさが出るから好きです。死にゆくとかのワードを出されると本当にドキッとしてしまう。
 今回ピアノ一本にもかかわらず迫力がすごくて、またピアノの突き抜けるような透き通った音が本当によく楽曲に合っており素晴らしかったです。久しぶりにフルコーラスで聞けて本当に嬉しい。踊るときの、落ちサビだったかふたりが向かい合って歌うの(光一さんの目線は大体プロンプタですが)も最高ですが、着座でのお歌も、歌を聴くのに集中できて、また贅沢で良かったです。

死にゆく鳥が綺麗な声で 
歌うように波が泣いた

『スワンソング』KinKi Kids

・雪白の月

(詩:Satomi、曲:松本良喜 収録『SNOW!SNOW!SNOW!』※通常c/w(2005)、『39』(2007)、『Ballad Selection』(2017))
 作詩はKinKiにたくさんの素晴らしい詩を書いてくださっているSatomiさん。個人的にはつばさ~little wing~や、同じく松本良喜さんと組んでいる旅立ちの日が特に好きです。Satomiさん、2020年くらいにアカウントとか消しているらしく、活動辞められてしまったのかしら…。松本良喜さんも作曲いっぱいしてくださっているけれどLove U4 Goodなんてもう最高ですね。あれなかなか歌ってくれないんだけど…。
 みんなこの曲好きですよね。KinKiは声がマイナー(明るい暗いの方の意味)だからか、「月」「雪」「雨」の楽曲が多いし、声と歌詞がとても合うと思います。個人的に雪白の月は歌割が最高だと思っており、下記歌詞を光一さんに割り振った人とハイタッチしたいくらいです。光一さんの声には本当にこういうちょっと情けない男の歌詞が似合う…(ソロの愛の十字架を思い出しながら)(本人はちゃめちゃストイックで柄じゃないわね) この曲もピアノが素敵でした…Ballad Selectionに入っているような曲は大体ピアノ伴奏がよく合いますね。

弱さを見せたくなくて 無駄に強がる
この僕は君の瞳に どんな風に映ったの?

『雪白の月』KinKi Kids

・銀色暗号

(詞:堂本剛、曲:堂本光一 収録『Φ』(2007)、『Ballad Selection』(2017))
 私、合作曲の中だと銀色暗号が一番好きなんですよね。これも冬の曲。歌詞がものすごくお洒落で、メロディラインも美しくて、これふたりが作ったの!?って初めて聞いたとき本当にうつくしいナイフを喉元に突きつけられたような気持で呆然としたのを覚えています。
 もうこれは抜粋しようとしてもほぼ全部引っ張ることになるくらい全編にわたってキラーフレーズが散りばめられていて。
 今回剛さんからふと、これはプロポーズをしてそのあとの数時間をぎゅっとした話と聞いて、個別のフレーズの美しさに圧倒されて、歌詞全体のストーリーに思いを馳せたことがないことに今更気が付きました。恋が愛に代わるのが、こんなに切迫感のあるうつくしい言葉で表されるものなのであれば、剛さんに見えているのはどんなに尊い世界なのだろう。
 ちなみにお正月アレンジはちょっとおもしろすぎたのでやめていただきたいです笑 Kissミス餅ミス現象が起こってしまうので

寒風に あなた放った 言の葉 
一瞬ね 四季たちが 揺れて死んだ
怖がって 聴けずにいた 未来曲 
耳にあて 幼き日々 閉じ込めた
Makeをしたアスファルトを 足で撫でた
答え探すふりFakeryなあたし 唇 噛む

『銀色暗号』KinKi Kids

鮮やかな夜が 零していた 銀色 暗号 
一度きりの あの日とふたり
そのふたりだけが 唱えられる 銀色 暗号 
誰も知れない 愛は永久に響く
堕ちて 堕ちてく… あなたのすべてに… 
愛へと昇る… 愛へと成る。

『銀色暗号』KinKi Kids

・もう君以外愛せない

(詞曲:周水 収録『夏の王様/もう君以外愛せない』(2000)、『D album』(2000)、『KinKi Single Selection Ⅱ』(2004)、『M album』(2014)、『Ballad Selection』(2017))
 周水さんには世界中のみんなで など楽曲もらっていますね。この曲もいい曲で…M albumに収録されているアンサーソングのもう君だけは離さないも一緒に歌ってくれればいいのになぁ。
 KinKi youコンだったかしら、光一さんがやたら出とちりしたの、言われなければ思い出さなかったのに自分で言っちゃうんだから…笑
 どんな敵が現れても、とか、たとえこの世が滅びても、という大げさな歌詞ではあるものの、声質がシリアスで歌が壮大なのでそれで成り立ってしまう。好き。

・Happy Happy Greeting

(詞:松本隆、曲:山下達郎 収録『Happy Happy Greeting/シンデレラ・クリスマス』(1998)、『KinKi single selection』(2000)、『the BEST』(2017)) 
 このシングルは両A面だったんですけれど、シンデレラ・クリスマスを歌うことが多かったので、Happy Happy Greetingがシングルという意識が正直うすいです。でもこの曲、単なるお祝いソングというか、Aメロの歌詞がすごく素敵なんですよね。とてもいい曲だと思うの

高い壁を築き 孤独に慣れてた 
やさしい手がぼくを ひっぱり出すまで

『Happy Happy Greeting』 KinKi Kids

・愛のかたまり

(詞:堂本剛、曲:堂本光一 収録『Hey! みんな元気かい?』(2001)、『F album』、『KinKi Single Selection Ⅱ』(2004)、『39』(2007)、『M album』(2014)、『Ballad Selection』(2017))
 言わずと知れた曲。多くは語るまい。
 前ステスクリーンにはここまでずっと緞帳が閉まった状態のようなロイヤルな幕の画像が映し出されていたのですが、ここにきて映像内でそのカーテンが開いて、王宮の中のような美しい見た目に。光一ソロPLAYFULコン
のWay to dark後半のようなっていうか…Vの王宮みたいな感じ。パリのサントシャペルを思い浮かべてもらえると内装が近い。スクリーン全体にそれが映し出されて、ピアノや二人が座っているところも含めて一帯の王宮のようになっていて惚れ惚れしました。素敵なセットをありがとう。

あまりに愛が大きすぎると
失うことを思ってしまうの
自分がもどかしい
今だけを見て生きていればいいのにね
ねえ 雪が落ちてきたよ

『愛のかたまり』KinKi Kids

・Family~ひとつになること

(詞:堂本剛、曲:堂本光一 収録『Family~ひとつになること』(2010)、『K album』(2011)、『Ballad Selection』(2017)、『the BEST』(2017))
 いつかのカウコンで後輩引き連れてずんずん前に踏み出したの面白かったな。でもやっぱりふたりでうたってくれるのが好きよ。ピアノでふたりで歌ってくれるのとっても素敵だった。サビ前に自分たちの名前をいれてがっつり主張してるのよね。これもCメロが強くてめちゃくちゃ好き。
 先ほどまではスクリーンに色味のない王宮だったのですが、ここで夕日のような暖色が窓に差し込むようになり、温かみのある美しい光景に。途中できらきらとプリズムがきらめく感じがなおのこと神々しかった…。この曲だったかな、Cメロのピアノアレンジめちゃよかった印象です。ちゃんと聞きたいから円盤ください。

愛を知る為に
愛を捧げる為
ぼくらは生まれた…つよい光りさ

『Family~ひとつになること』KinKi Kids

繋ぎ合わせたいまは
ひとりだけのものじゃない
この景色は数々の
犠牲を超えた希望の海
愛も求めるものじゃいけない
波へとそっと捧げていくものなんだ

『Family~ひとつになること』KinKi Kids

・薄荷キャンディー(お着替え)(ピアノのみ)

(詞:松本隆、曲:Fredrik Hult, Ola Larsson, Öystein Grindheim, Henning Harturng 収録『薄荷キャンディー』(2003)他)
 好きだからこれも歌って~~~~(オタクの叫び)
 美しいピアノとともに過去映像が流れており待機中も楽しかったです。

・Anniversary

(詩:Satomi、曲:織田哲郎 収録『Anniversary』(2004)、『H album』(2005)、『39』(2007)、『Ballad Selection』(2017)、『the BEST』(2017))
 織田哲郎さんの曲。ボクの背中には羽根があるとか、99%LIBERTYとか、色味の違う素敵な曲をいっぱい書いてくださっている神。個人的にはヒマラヤ・ブルーがめちゃくちゃ好きです。
 衣装替えして新しいアー写?がスクリーンにバンと出て、新衣裳のふたりが登場して歌ってくれるのいいなぁと思いながら眺めて聞いていたところ、前方スクリーンがガバっと左右に開いてオーケストラが登場し、2番からだったか、オケを背負って歌いだしたからもう感極まってしまって顔がぐずぐずになった。マスクの替えを持ってきて正解だった。指揮は田中さんが来てくださったのね。オケも含め、お声がけしたの多分とても急だっただろうにほんとうに大感謝です。指揮といえば田邊さんも観客でいらっしゃっていたようで、吉田健さんも堂島君も含め、いっぱいいろんな人が見に来てくださっていたのね。

・Topaz Love

(詞:堂本剛、曲:堂本光一 収録『Topaz Love/DESTINY』(2018)、『O album』(2020))
 正直、失礼ながら、銀色暗号以上の共作はもうできないのではないだろうかと思っていたところ、堂本光一がDメロの強さでぶん殴ってきたこの曲。光一さんを焚き付けた堂島孝平くんを崇め奉らずにいられない。
 そのメロディにめちゃいい歌詩をつけた堂本剛もすごい。とにかく下記Dメロの、掛け合いからのユニゾンで2人組グループの尊さは天元突破するので、みんな愛のかたまりばっかり歌うけど、お歌が上手な若い子多いのでもっと銀色暗号とかこれとか歌えばいいのにね。特にTopaz Loveの方が歌詩は若い子向きだよ。

誰を好きになってもいいの
いちどきりのあなたを好きでいたいよ

結ばれることをどこかで恐がり
嘘ついて恋していいの?
廻り逢ったくせに結ばれず夢の途中
覚めないあなたが痛いよ

『Topaz Love』KinKi Kids

・硝子の少年

(詞:松本隆、曲:山下達郎 収録『硝子の少年』(1997)、『B album』(1998)、『KinKi single selection』(2000)、『39』(2007)、『the BEST』(2017))
 Happy Happy Greetingやジェットコースター・ロマンスと同じく、松本隆先生と山下達郎先生という天才×天才の曲。
 今回の演出も全般としてレーザーがとてもよかったが、ここのサビ前のレーザーの上手→下手→全体ってなるのを見ていると盛り上がりがすごくてなおのことめちゃよかった(語彙貧困)。今回スタンド遠景席(堂本光一ならここの席の値段を上げる真正面席)だったので、レーザーがとにかくめちゃ綺麗で良かった
 いくつになっても歌えるデビュー曲をもらえたのって本当に本当にありがたいことだなと心から作者である神ふたりに感謝して生きている。
 ほんとうに素敵なコンサートでした。どうもありがとう。

硝子の少年時代の
破片が胸へと突き刺さる
何かが終わってはじまる
雲が切れてぼくを
照らし出す
君だけを
愛してた

『硝子の少年』KinKi Kids

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