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【#07】全く新しいペンホルダーのアイデアに出会った瞬間

バタフライボードの福島です。

2021年1月14日から7回目となるクラウドファンディングを実施するにあたり、プロダクトへの想いや開発プロセスなど私が実行してきた『進化の裏側』を少しづつですが共有させて頂きます。

第7回目は 全く新しいペンホルダーのアイデアに出会った瞬間 です。

ペンの制約を無くし出っ張り無しにスマートに持ち歩ける

という高い目標を掲げたのは良いですが、何から手を付けてよいかわからず悶々としていた中で、コロナの襲来。ただでさえ、ひとりで仕事をする時間が長いのに、これまで以上に人と会う事が断たれてしまったことに加え、アイデアが出ない状況が重なり、孤独感と不安で心が折れそうになりました。

このままでは時間を忘れて熱中できるものがないと、この難局は乗り切れないと思い、アイデアが出ないペンホルダーの事を考えるのをやめて、第5回で共有させて頂いたゴムバンドの着脱アクションの最適化に集中し、プロトタイプを作り何度も何度もテストを行っていました。。。。

そんな中で取引先の方とオンラインミーティング。出席者の一人が出遅れたため、待ち時間の手持ちぶさたで、手元にあったゴムバンドにペンを挟みノート上でペンを回転させて遊んでいたところ、突然スパークしました。

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ゴムバンド=弾性力(伸び縮み)という固定概念が、ペンを回転させる「回転力」も存在することに気づく。

という自分の中の固定概念が見事に覆り、オンライン会議を早々に切り上げ、「回転力」の検証作業に取り掛かりました。

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プロトタイピング

理論的アプローチ

プロトタイピング

美的アプローチ

プロトタイピング

フィールドテスト


このフローを約3か月間繰り返し理論を確立させ、その後特許出願に約3か月かけて合計6ヶ月(2020年3月から9月)で、自称世界初のペンの制約を無くし出っ張り無しにスマートに持ち歩けるペンホルダーが完成しました。

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2つの異なる方向のスパイラル構造を交差させた「ダブル回転モーメント」と、ポリエステルと天然ゴムの極薄ハイブリッドラバーによる「弾性力と摩擦力」を組み合わせた全く新しいペンホルダー構造です。

サラっと書いてしまうとこの流れなのですが、検証作業は半端なく辛く長い道のりでした。自宅の作業場だけでは完遂させる事が出来ず、リビングや寝室に工具を持込み、夜中でも気づいたことをすぐに検証ができるように環境を整えて、理論の確立と量産可能な仕様を徹底的に追い込んでいきました。

ちなみに、家族からは白い目で見られているのを痛いほど感じていました。。。

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つづく

バタフライボードは “Hello, idea”® をコンセプトにアイデアに出会う道具を進化させ続けている会社です。

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