日記１３　みなみのみなと街から

2023年1月30日(月)
パリから長距離バスに乗り込み、7時間かけてロンドンに戻ってくる。フランスとイギリスの簡易的な通関を抜け、ドーバー海峡を横断するというウリナリな体験。その際にバスは電車の貨物車両に乗り込み移動するという、なんとも面白い体験をする。ロンドンから乗る予定だった電車が急遽キャンセルになるなど、早速イギリスの洗礼を受けるも、無事に自分の部屋へと戻ってきた。ロンドンからの道中、日本へ行ったことがあるというブリティッシュの男性と女性をお話しする機会があった。2人とも「ジャパンは最高だ」と言ってくれ、特に女性の方は詳しく自分が旅した道中を説明してくれた。表参道の「まい線」のトンカツにいたく感動したらしい。日本出身だと明かすと大抵の外国の方は頬の筋肉が緩み、自分の知ってる日本のことを嬉しそうに話してくれる。生かされてるなあ、日本に。

2023年1月31日(火)
本日から第二学期がスタートする。初日の授業は「ビジネス分析とリスク」だ。データや統計を使いビジネスを分析し、リスク等の懸念事項を勘案する。多くのクラスメイトがオランダでの研修の後、アムステルダムやドイツなど各地へ遊びに行った後での授業なので、クラス全体にどんよりとした雰囲気が漂っている。自分も流石に疲れが溜まっている。年始に格闘したオペレーションマネジメントの課題の成績が出てきて、それなりに良いスコアだったのが唯一の救いだった。冷蔵庫が空のために、授業後はSainsburyへ食料調達。大量にペペロンチーノを作って一気に平らげる。

2023年2月1日(水)
午前中はスワナとピーターから第二学期の説明。聞いている限り、第一学期より格段と忙しくなる。特に4月に行われる実際の企業をコンサルタントし
戦略提案する授業は特に忙しくなりそう。全員眉間に皺を寄せていた。

2023年2月2日(木)
新しい授業「戦略と意思決定」が始まる。インド系英国人が教授で、人当たりが良さそうなのだが、情報がかなり詰め込まれている感があり、全部をキャッチするのに一苦労する。休憩中などに、アキやプラディープなどにこの解釈で合っているかと確認しながら理解を深める。この授業ではグループワークもあり、前回のグループと同様プラディープと一緒になる。実は前回のグループワークの課題で剽窃が認定されてしまい、ペナルティを受けることになったので、今回は前回よりも彼をうまくコントロールしなくてはならない。忙しくなりそうだ。

2023年2月3日(金)
午前中に先週行われたオランダでの研修についての振り返り座談会。
「俺の「リョウ」の発音の仕方あってる？」
とアスウィンが突然尋ねてきたので、問題ないと答えると嬉しそうな顔をしていた。アキとプランズなどと次の課題やアカウンティングの成績の噂などについて話す。最近は個人的にいつものメンバーに若干マンネリ化を感じているため、第二学期は積極的に今まであまりコミュニケーションを取っていなかったクラスメイトと関わって行こうと決めている。昼過ぎには部屋に戻り、やっと長い2週間が終わった安堵感からか睡魔に襲われ、夕方近くまで泥のように眠りこけてしまった。

2023年2月4日(土)
やっと1人の時間ができた。存分に楽しみたいが、オランダ研修での企業レポートがあり、本題を書く前にPESTEL、5 Force、TOWS分析とやることが沢山なので前年の優秀なレポートを参考にしながらPESTEL分析から取り組むことに。結局それで1日が終わる。

2023年2月5日(日)
引き続き、自分の課題企業の業界に関わる分析を行う。一つ一つのフレームワークのボリュームが大きいので骨が折れる。夜に味玉を仕込むというのが唯一の安らぎだった。