転職を控えた今、後輩の若手ビジネスマンに伝えたい10のこと
13年ほど働いた会社を退職することになった。新卒からいる思い入れのある会社だ。長くいたこともあり、お世話になった人達がたくさんいる会社である。
あと1週間ほどで新しい会社で働くわけだが、その前に最後の恩返しをしようと思い、この記事を書くことにした。
諸先輩方に何か言うのもおこがましいので、主にかわいい後輩たち、つまり20代~30代前半のビジネスマンに向けたメッセージにしている。
若かりし頃の自分の失敗をベースにしているので、実践的なアドバイスになっていると思う。ちょっと長いけど、最後のメッセージだと思って、読んでみてほしい。
①ビジネスは長期戦。焦らない、焦らない。
若いころは、とにかく短期で目標や自身の評価をすることが多い。たいていが1~3年くらいの時間軸で考えられている。
とくに入社したての人は、「新人の中で、1番の営業成績をとってやる!」、「同期の中で、最速でチーフに昇進するんだ!」みたいな目標を立てる。
もちろん目標を立てること自体は悪くないんだけど、それが短期の時間軸だと、どうしても何かを犠牲にしがちだ。
この何かを犠牲にしてでも、達成を目指すスタンスは危険だよ。
身体にムチを打って働けば、将来的な病気の原因になるし、ズルをして成果を上げれば、中長期的な人間関係に悪影響をおよぼす。
何かを犠牲にするということは、悪い種をまいているということ。「因果応報」というのは本当で、必ずツケは回ってくる。
ビジネスは長期戦だよ(約40年!)
もし今のスタンスに無理を感じているのなら、もっと長期的な時間軸で目標を設定しなおそう。5年、7年、10年とかで。
あまり、短期的な成果に囚われすぎず、自分のペースで着実に進んでいってほしい。
気持ちは分かるが、焦らない、焦らない。
②資本家側に立つ経験をなる早で
みんなは、会社の資本家側に立った経験があるだろうか?
もしないなら、なる早で何らかの株を購入し、資本家側に立つ経験をしてほしい。
私の経験を話すと、たしか入社2年目くらいのころ、自社の持ち株を買った。そのとき、株と言われると何だか恐い感じがして、前のめりではなかった。ただ、当時の先輩が「経験として大事だから、少額でもいいので買っておけ」と言ってくれた。
当時、全くお金に余力はなかったが、月3000円だけ積み立てて持ち株を買った。約10年後には数倍になった。その売却益はもちろんのこと、先輩が言う通り”経験”が自身のためになった。
特に覚えているのは、営業をしてたときの話。当時の私は、毎年営業目標が20%上がることに納得がいかなかった。こんなに現場は疲弊して、人も抜けているのに、なぜ20%も目標がアップするのか...。そう思っていた。従業員の立場では、そう思うほかなかった。
しかし、しかしだ。いざ株主(資本家)側に立ってみるとどうだろう。成長しない企業に投資したいとは思わず、「もっと頑張れー!」と考えるようになったのだ。資本家側に立つと、思いっきり視点が変わる経験をした。
その時、資本家の絶対的な強さのようなものを感じた。株主総会では、社長にズバズバ質問できたりもする。資本主義を勉強するのに、資本家になる以上の勉強はないのではないか。
みんなにも当時の先輩と同じ言葉を贈りたい。
「少額でいいので、株を買っておけ」
③ダニエル・キムの成功循環モデルは本物
所属していた部のビジョンをつくるとき、外部のコンサルの方に入ってもらった。その方に教えてもらったのが、ダニエル・キムの成功循環モデルだ。
詳しくはこちらの記事を読むなりしてほしいが、何よりもまずメンバーとの人間関係の質(関係の質)を高めることが、成果を持続的に出していくための近道という考えだ。
私の少ないマネジメント経験でも、これは本物だと理解できた。バッドサイクルに入ってしまい、つらい思いをさせてしまった当時のメンバーには申し訳なく思う。結果が厳しいときこそ、関係の質が大事だと今なら分かる。
まさにコロナが猛威をふるっている今こそ、関係の質である。
バッドサイクルには気を付けて。
④承認欲求ドリブンほど危険なものはない
人間なので、誰かに認められたい、褒めてほしいと思うこともある。
ただ、承認欲求ってとっても危ないもの。褒められないと動けなくなってしまったら、もはや自分の人生とはいえないでしょ。結局最後に苦しくなるのは、自分自身だよ。
ただでさえ会社というのは、人に評価される制度が組み込まれているところ。あまりに従順に対峙してしまうと、いつの間にか承認欲求(もっと上司に評価されたいとか)に囚われてしまうよ。
会社の評価とは別に、自分自身の評価は自分自身で行おうぜ。そのとき、プライベートも含めて振り返りを行うこと。そうすると、ワーカホリックにならなくて済むよ。
いまいち何言ってるか分からないという人は、アドラー心理学の名著「嫌われる勇気」を読んでみてほしい。私もときどき読み返す、学びが多い本です。
⑤ネット時代こそ、”有料”で情報を収集しよう
ここで伝えたいのは、”無料”の情報の価値は低いよって話。
ネット時代なので、情報はものすごく得やすくなったわけだけど、その分いい情報は、”有料”の壁の中に入り込んでいる。
無料でも得れるのに、なんでわざわざと思うかもしれないが、なんで無料なのかを逆に考えてみてほしい。強めのポジショントーク(アフィリエイト含む)だったり、最悪偽りの情報すらバラまかれていると思った方がいい。
情報爆発な現代だからこそ、なるべく情報は”有料”で得た方が、無難かつ時短になると考えた方がいい。
もし、前から気になってるコンテンツがあれば、試しに買ってみたらいい。期待してた内容と違ったら、初月で辞めればいいんだよ。そんなに大きなリスクはないよ。
参考までに、私がお金を払っている有料コンテンツを書いておくね。
・NewsPicks(落合陽一の「WEEKLY OCHIAI」だけでも価値があるよ)
・有料note(そのとき興味関心があるもの)
⑥サラリーマンだと疎かになりがちな、税金の勉強を
私もまだまだ勉強中なんだけど、サラリーマンってほんとに税金のこと知らないよね。というか、知る機会がない。
最近フリーランスとして法人作ったりして、いかに自分が税金徴収から無防備だったかを思い知らされた。副業で法人作るだけで、どれだけ節税できることか。
ビジネス人生において、税金知識の有り無しは生涯収入に大きな差をもたらすと思った方がいい。誰も言わなそうだからあえて言うけど、税金の勉強した方がいいよ。
最初の一歩としては、YouTubeの「税理士大河内薫の税金チャンネル」が分かりやすくておすすめ。ちょっと見てみ。
⑦「個人」としてのアウトプットを社外にも
世の中はどんどんオープンになっている。
ビジネスに関するナレッジも、会社を超えて共有される時代。そんな時代に、「会社の中だけの存在」であり続けることはリスクだ。
社外のオープンソース的なコミュニティの進化はすさまじく、会社の枠をこえて切磋琢磨しながら、ハイスピードで成長しているようにみえる。そして今後もこの流れは変わらない。
となると、みんなも社外のコミュニティに参加せざるおえなくなるはず。そうしないと、負けてしまうからね。
匿名からでもいい(私もそうだった)。Twitterでつぶやくだけでもいい。フォロワーが少なくたっていいじゃん。恥ずかしがらず、社外へのアウトプットを始めてみよう。私は応援するよ。
「個人」として社会とつながることが、ニューノーマルになる日は近いよ。
⑧えっ?運動習慣がないって?!それはヤバいよ
最低でも週に1回は運動をすべきだ。絶対に。絶対にだ。
ちょっと近所をジョギングするでもいいし、家の中でスクワットなどの筋トレを行うでもいい。歌いながら踊るでもいい。何でもいいので、若いうちから運動習慣をつけるべきだ。
体調を崩して会社を休んだり辞めたりする人を多くみてきた。ほんと健康ほど大切なものはないよ。
私自身、腰痛や慢性疲労などに悩まされた。身体はメンテナンスしないと、どんどん錆びついて、一気に症状が出るよ。自分だけは大丈夫なんてことはないからね。
運動はメンタルヘルスにも効く。仕事でストレスがたまってるなら、なおさら運動だ。
コツは、無理のない範囲で続けること。最初のうちは、10分でも大丈夫。
楽しみながら、運動を習慣化してほしい。
⑨歯医者の定期健診&歯間ブラシは必ずやろう
歯の健康を害するコストは大きく、QOL思いっきり低下するよね。
痛みだけでなく、治療にかかる時間やお金、痛みやかみ合わせが気になることによる精神的な負担も相当あるだろう。
私は2つのことをしてから、虫歯にならなくなった。1つ目は、歯医者に定期健診に行くこと。2つ目は、歯間ブラシを食後に使うことだ。
歯間ブラシはカッコ悪いイメージがあるが、この際仕方がない。みんなでやろう。
コロナが落ち着いてからでいいので、定期健診の予約をお忘れなく。
⑩本当につらいことがあったら、逃げてもいい
逃げちゃダメなことはある。逃げ癖がつくのも良くない。
ただ本当につらかったら、逃げてもいいんだよ。
頑張ってもどうしようもないことってあるし、ひどい環境ってのもあるんだよ。
少年ジャンプ的な根性論は捨てた方がいい。人間、そんなに強くない。無理し続けると、どっかでパワーがなくなるもんなんだよ。
カッコ悪い自分を認めてあげよう。
失敗は成功のもとだよ。
最後に
いろいろと書かせてもらったけど、何か気づきがあったり、行動につながったらいいなと。自分なりには愛をもって書いたつもりです。愛は伝染するらしいので、伝わったら嬉しいです。
これからnoteやTwitterで、ちょこちょこアウトプットしていきます。よろしければ、つながりましょ。
では、またね。お元気で!
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