トニョーカ演劇祭〜まちのひとへ〜

みなさん!こんにちは。トニョーカ演劇祭ディレクターの山田淳也です。

今回のトニョーカ演劇祭でみなさんと一緒に作ってみたいのは、新しい生活文化です!
私達は日々を生きる中で小さな政治をし、小さな表現をしています。その一つ一つが私達は尊いものだと考えています。アーティストがこの街に来て、表現を見せて、帰っていくというカタチだけが表現なのではありません。私達一人ひとりが、日々文化を生み出している主人公です。
そして、その一人ひとりが作ってきた文化をみんなで共有し、育てることで、新しい生活文化をもったエリアを作りたいと考えています。

あえていいますが、本当に面白いのは、アーティストではなく、あなたたちです!
この土地には面白い歴史や、生活や、人々がいます。そして、それがおもしろいということをここに生きてきた人やここに住んでいる人が知っていることが大事だと思います。そしてそんなあなた達がこの町で自分から何かを始めてしまおう、とおもえるとなお素敵です。
まず、なにか自分がわくわくすることを始め、それをみんなといいね👍し合うための知恵を、私たちは考えてきました。ぜひ、わたしたちのお友だちとして一緒に何かを始めてみませんか?
生活の中で人々が生み出さずにはいられなかったモノや、小さな工夫、生き延びる術、楽しくてやった遊び、みたいなものを私たちは「ワザ」と呼んでいます。様々な人の生活の中の表現である「ワザ」を育て、他の人の「ワザ」とコラボレーションさせていくことで、独自の文化が発生していく、その過程をみたいのです。みなさんの、これまで過ごしてきた時間や、背負ってきたものをここに集めてごちゃまぜにしてみるとどうなるか。きっとガラパゴス島のような、不思議で神秘的な、私達の文化の庭が生まれるでしょう。
この町で、べろべろ節という全国でも類を見ない面白い民謡が生まれたように、ここから私達の手で自分たち独自の文化を作っていくことができるのです!

話は変わりますが、私は日本の食料自給率の低さを、真剣に憂いています。自分たちの食べるものを、いつ手を切るかわからない人たちに握られていることが不安で仕方ないのです。
文化も同じです。相変わらず文化の発信地は東京で、そこからやってきたアーティストが洗練された文化を地方に持ち込むという構図のまま。文化は資本主義による分断から共同体のつながりを守り、強めてくれる私達の必殺ワザです。コロナで文化活動を断絶され、アイデンティティを消失した町や村が全国にあります。本当にこの町にすんでいることの実感を共有し、いざというときこの町が消えてしまわないために、文化の自給率を上げましょう。

ここで生まれたつながりから、古きも新しきもごちゃまぜの文化の庭ができて、独立した生活文化圏が作られていくのが楽しみです。それが私達の新しいアイデンティティになって、日本というものの中にひっそりある、独立したコミュニティとして育っていくことを願っています!

興味がある方は、こちらのメールアドレスまでご連絡ください!または、山田までDMください!

tonyokafes2023@gmail.com


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