書評:「生」と「死」の取扱説明書
「死ぬ」ってなんなんだろう。
「生きる」ってなに。
...多分、誰もがこんなことを考えたことがあるだろう。
この世に死んだ経験がある人は存在しないので、「死ぬって意外と悪くなかったぜ」みたいに教えてくれる人はいない。
「死」について考え続けても、答えを追い求め続けても、そこまで意味があるとは思えない所ではある。
とはいえわかってはいても、ふと考えてしまうことがある。
そんな時にたまたま本書に出会った。
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結論から申し上げると「いま、この時を生きよ」である。
死後の世界を妄想する=明日はどんなことが起きるのだろうと考えるのと同じであり、全て妄想にすぎない。
妄想をしているだけでは、生きているとは到底言えない。
なので、生きている間は「自らの選択でやりたいこと、興味のあることにトライする」。
それだけが死への恐怖や悩みを忘れさせ、人生を輝かせてくれる。
例えば起業したいなら起業すればいいし、海外に行きたいなら行けばいい。
ここのポイントは他人から言われたことではなく、「自らの選択」でトライすること。
私ごとになるが、大学に行ったのは「大学に行かなかったら、死ぬ前に絶対後悔するだろうなあ」と思ったので行った。
結果として在学時に取得した宅建の資格を活かして、就職と同時に上京。
紆余曲折を経てシンガポールへの移住も果たした。
その後帰国し、現在はフリーランスとして活動している。
大学で「なにかを学びたい」といった強い動機があった訳ではないが、一歩踏み出したことが発端となり、さまざまな経験ができた。
道中大変なこともあったが、「自ら選択」をしたことで興味のある分野が見つかり、挑戦を続けてきた。
今のところ、「自分の選択で自分なりの人生を歩めてきた」と胸を張って言える。
ただ、これらの経験はもう過去のこと。
もっとこうすればよかったとか、やっぱりやめておけばと思っても誰にも変える事ができない「過去の事実」となっている。
なので、今この時を生き続けていきたい。
それが、自分の「人生を生きる」ということだと思う。
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