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書評:コンサルを超える問題解決と創造価値の全技法

こんにちは。みやしーです。

マッキンゼーとボストンコンサルを経て、現在は味の素の代表を勤めている名和さんという方の書籍です。

マッキンゼーとボストンの違いに加えて、一般的に知られている問題解決のフレームワークからさらに一歩踏み込んだ内容等についても書かれているため、全ビジネスパーソン必読といっても過言でない内容になっていると感じた。

例えば、「コンサルは当初クライアント企業が解決を相談してきた問題以外のところにこそ、本当の問題がある。という仮説の元に分析する。そしてほぼ100%その通りになる」とある。

そして、本当の問題にたどり着く為には「疑い深くなること。表面的に課題だ、問題だ、と騒いでいることに対して疑いをもつこと」だ。

いったん距離を置いて俯瞰して眺める、そして整理する。

つまりは問題を虫の目ではなく鳥の目で見る事により、本当の問題にたどり着く可能性を上げていこうといった格好だ。

その為には通説を疑う事をクセづけることも大事である。

世の中での「普通」や「常識」と言われていることに「本当?」と疑いから入ってみる。実際には世の中の常識は非常識なことだらけである。

他にも特定の職種に限らず、全ビジネスパーソンに通用する内容が諸々記載されているので非常にお勧めである。

ただ、全17章から構成されており、一般的なのビジネス書より長い内容になっている。

それだけ深堀りして書かれているので全部に目を通すのがオススメであるが、時間のない方に向けて、ポイントを3分で読める形式でまとめて終わりとさせていただきたい。
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POINT
▷クライアントから解決を依頼された問題の答えをいきなり出そうとしないで、「本当の問題はなんだろう?」と常に考え直す

▷答えはひとつではない。実行されて初めて答えにたどり着く

▷ファクトベースのマッキンゼーと、心理学重視のボスコン。導入する企業にとっては三ヶ月で一割をとるか三年で一割をとるかの選択とも言える。

▷WHYを5回で、問題の本質を深堀りする

▷事実に推論を加えて、推論のあとにレコメンデーションがあってはじめて提案としての価値が生まれる

▷表面的に課題だ、問題だ、と騒いでいることに対して疑いを持つ事

▷通説を疑う=視点を変えて、今やっていることをゼロベースで見てみる

▷従順な優等生だけでは企業は進化しない。「よく考えたらこのルールが変だ」とか言ってくるようなやつが新しいことをしでかすのだ」

▷完全な企業戦士になってしまうと、問題意識すら持たなくなってしまう

▷グーグルでは90%以上失敗しないと、ちゃんとリスクをとったことにはならないとされる

▷「正しいこたえ」を見つけるのではなく「自分らしいこたえ」を見つけるのが大切

▷既存客ではなく、未顧客に注目する

▷失敗を恐れず、失敗から学ぶこと

▷問題がないことが最大の問題=課題がないところに成長もないから。逆に言うと課題が満載のところには成長の可能性も満載

▷常識ではないところに答えを見つけようとすること。無理矢理でもいいから、普通とは異なる仮説を打ち出すこと

▷先が読めない時代にはプラニングに時間をかけず、まず実践してマーケットの反応に対応する「トライアンドラーン」を行う

▷何事にも好奇心をもつことが大切。なぜ?どうして?と納得するまで問う

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