ずっと「好きだったひと」の亡霊に取り憑かれている
もう何年も忘れられないひとがいる。
『彼』とは19の時に付き合っていた。と言っても、たった数ヶ月だけ。
あれから6年近く経つけれど、私はまだ元彼のことが忘れられないままだ。
1.今の彼氏への罪悪感
もし、この記事を今の彼氏に見られるようなことがあったら全力でシにたい。それくらいのレベルで恥ずかしいし情けないし罪悪感でいっぱい。本当にごめんなさい。心から謝るし、あなたにだけは見捨てられたくない。
言い訳がましいけど、わかってほしいのは彼氏以上に『彼』が好きなわけではないということ。うまく言葉にするのが難しいが、「好き」のベクトルが異なる...みたいな。私は確かに今の彼氏を愛している。でも、『彼』のことはなぜか未だに引っかかる(今でも夢に出てくる)。今の彼氏を愛しいと思えば思うほど、罪悪感が募る。
2.他の元彼とは別格。細胞レベルで好き?
今の彼氏と『彼』以外にもお付き合いしたひとはいて。
初彼→『彼』→元彼01→元彼02→今の彼氏
といった具合で、『彼』は初彼でもなければ、今の彼氏の直前に付き合っていた人でもない。唯一他の元彼と違うのは、「好みの顔だった」ということくらい。でも、性格についてはイライラさせられる部分も多かったし、一般的な「良い人」ではなかったのは確か。もっと言えば、恋人としてのルールを守る「良い彼氏」ですらなかった。冷静に考えて、『彼』と結婚でもしていたら大変だったろうなぁ...と思うレベル。それなのになぜか好きだった。『彼』の顔、声、仕草や表情...なぜか全てが愛おしかった。好きな理由も並べられないくらい、存在が好きだった。もはや細胞レベルで。
3.『彼』への好きと今の彼氏への好きの違い
今の彼氏は安心感と安らぎをくれる人。今まで付き合った男性の中で1番素敵な人だ。これは断言できる。それに、何かと共通点が多くて価値観が似ているし、私をたっぷり愛してくれる。彼氏への愛を語り出すと止まらなくなりそうなので、それはもはや別記事で書かせて欲しいぐらいなのだが、彼は本当に尊敬できる人で、日々刺激ももらっている。彼といると、私は自然と成長できる。
そして『彼』については、付き合っていた頃は本気で結婚したいくらい好きだったのが正直なところだけど、2.で前述のとおり、本当にそうなっていたら大変だったと思う。『彼』は今の彼氏とは違って精神的に弱い人だったし、私のことはそれほど愛してくれなかったし、たぶん浮気症だった。頭で考えたら絶対に選ばない人なのだ。
つまり、『彼』はまったく理由のない「本能的な好き」であり、今の彼氏は「理性で好き」と分類できそうだ。
4.もはや「執着」説
これも、可能性のひとつ。「元恋人を何年も忘れられない」ひとにありがちだが、私も例に漏れずこのタイプの可能性は十分に考えられる。でも、執着だとしたらなぜ『彼』だけにこんなに執着しているのか...6年経過しても未だにわからない。
5.たぶん、理想化
たびたび『彼』の夢をみる。実際の彼とは違う、優しくて素敵なひと。『完全に別の人』とも言えないけれど、この6年間で私の中の記憶は確実に曖昧になり、「理想化した人物」になってはいると思う。だから、現実に今『彼』に会えたとしたらそれはもはや「そっくりさん」であり、私の中の『彼』は、ただの架空の人物かもしれない。