りゅうけん考#9 「前提を疑う」
今回テーマは、両立する事実についてでしたね。
さて、りゅうけんさんの話は出てくるのでしょうか?
おさらいですが、ギズモード・ジャパンの記事を紹介した以下のツイート画像をご覧ください。
記事では、「Apple Storeのガラスを割るのにてこずる様子」の動画を根拠に「Apple Storeのガラスは硬い」という事実を摘示し、「1枚、数千万円と言われるApple Storeのガラスは、文字通り直営店を支えているだけでなく、セキュリティ面でも大きな役割を果たしています。」と主張をしています。
注目してほしいのは、記事のタイトルが「暴動にも耐えたApple Storeのガラスはやっぱり硬い」となっていることです。
私は、このツイートに対し、以下の返信をしています。
関係ないけど、記事のタイトルは、分かりやすくガラスを”硬さ”で評価してるけど、硬さと脆さは両立する別の性質だよね。
「硬さと脆さは両立する別の性質」と指摘している理由ですが、記事に書かれている以下の部分に、「前提の誤り(誤った前提)」があるからです。
オレゴン州ポートランドに位置する「Apple Pioneer Place」付近で撮影されたと思われるこちらの映像を見る限り、Apple Storeのガラスは硬いことがよく分かります。略奪行為を試みる人物が何度も棒のようなもので叩いても、ガラスにはヒビが入る程度。つまり、Apple Storeのガラスはちょっとくらいのダメージじゃ割るのは難しいってことみたいです。(太字は筆者)
前提の誤りとは、「ガラスが硬いから、割れない。」という前提です。
ガラスを含め、物質は、力学的・熱的・電気的・磁気的・光学的などの物理的性質を持っています。
力学的性質である硬さと脆さは別の性質と言えます。
硬さ(hardness)とは、簡単に言えば「物体の変形しにくさ、物体の傷つきにくさ」です。バカっぽく言えば「カッチンカッチンですやん。」です。
脆さは、脆性(brittleness)といい、「物体が外力を受けたときに、あまり変形しないうちに破壊する性質」で、「破壊に要するエネルギーの小さいこと」をいいます。分かりやすく言えば、「はじめて気づいた恋心」です。
ガラスは、硬くて脆い性質(硬脆性)を持つ物質で、硬く、割れやすいものなのです。(はじめて気づいた恋心は、カッチンカッチンなんです。)
下記のように、前提の誤り(誤った前提)があると、論理的に導かれる主張にも誤りが生じます。
前提の誤り:硬い---だから(because)--→割れない
つまり、前提の誤りは、誤った推定事実を導くことになるのです。
ロジカルシンキング(論理的思考)においても、前提に誤りがないか確認することで、誤った答えを導くリスクを減らすことができます。
あれ?
今回は、両立する事実の話を終わらせる予定だったんですが、長くなってきたんで次回にします。
(このマガジン「りゅうけん考」なんですけどね。まだ出てきませんね。)
豚子(本名)
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
よかったら強制執行チャンネルのチャンネル登録もよろしくお願いします。
【豚子のモチベ指数】 ・読む 💖💖💖💖 ・コメント 💖💖💖💖💖 ・スキ 💖💖💖💖💖💖 ・フォロー 💖💖💖💖💖💖💖 ・サポート 💖💖💖💖💖💖💖💖 ・リツイート 💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖💖