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20221126〜弾き語りライブの話〜

ゆうに3年ぶり近く。久しぶりに人前で歌うなどをした。
ステージ上の自分に関しては自己顕示欲マックスなものでこうやってヘッダー写真にも設定できるというわけだ。

今回出たイベントは「マイワールド2022」というイベント。

高円寺でお店をやっているとらさんという方が主催で、僕は本来「仏滅♯13」というバンドのサポートギターで出演予定だったが、ボーカルのあまねさんが体調不良ということで僕がソロで代打として出演することになった。

代打といっても、誰かの代わりとしての存在ではなく「無味」(僕がソロで活動するときの名義です)のステージとして確実に成立させようと思っていた。
…と言い聞かせていた。

とらさん&そのほかのアーティストに知られたらなんだか恥ずかしい話だが、「弾き語り」という形式に自分は信頼を置いてない。
なにがどうやっても「バンドサウンドからマイナスされたもの」という印象になってしまう心配を持ってしまう。
実際どうでしたか?気になります。

弾き語り自体、ぶっちゃけ数え切れないほどやってきた。
最初はバンドでしかしない!バンドしか勝たん!つってやってきたけど、アコギを買った、と当時ホームにしていたライブハウスの店長に知られた途端に
「うーんこのイベントもう1バンド出さないとなあ、あいつ呼ぶか」
「急遽30分空いた?じゃああいつ呼ぶわ」
みたいな感覚でありえない頻度で弾き語りでライブハウスでやってきた。わたしはそんな安い女じゃないわよ!!!!(でも対バンが無料で見られたのでホイホイ出てました)
それでも、弾き語りをするのはどうも恥ずかしく、不安になってしまう。
どうでしたか?それ、感じちゃいましたか?

いつかソロでもガッチリとキメられるシンガーになりたいと思う。
自意識としても。

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弾き語りで、すごく尊敬する人がいる。

小倉モッフィー北斗、という方で、当時は関西で活動していた。そういえば今はどこにいるんだろうか。
アコギ一本でパンクロックをやるという人だ。

小倉モッフィー北斗さんが初めて金沢でライブするときに、アコギで対バンを固めるというイベントをライブハウスが企画した。
が、その当時どうも都合がつかず、他に出られる人がおらず、僕と2マンという形になってしまった。
初めての金沢でのライブなので、きっとがっかりしただろう。ワクワクしてライブハウスに来たのに陰気臭い眼鏡の締まらない体の少年1人が対バンだったのだから。
少なくとも僕はそう思っていた。

しかし、きさくな兄ちゃんって感じでなにもそんな感じを匂わせることもなく。僕の歌も真摯に聞いてくれていて。
そして、なにより彼のステージは最高だった。

「弾き語りだから」「ギター1本"しか"ないから」ということを感じさせなかった。
全身全霊で歌っていて、汗まみれになって、ちゃんとライブ前にスプレーでガチガチに固めたモヒカンもびちゃびちゃにして
不思議とどんなバンドよりも、音圧があるように感じた。
すごい感動した覚えがある。

それから、たしか3回くらい弾き語り対バンをしたと思う。
うわ、なんだか会いたくなってきたな。
打ち上げも一番変だったかもしれない。モッフィーさんと一緒に自分の後輩の家に行ってじゃがりこ食った。

僕は彼みたいな弾き語りライブをできればなあと思ってやっている。
だから座って弾き語りはしないし、しっとり歌うセットリストもしない。
のかもしれない。

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もう一つライブの話について。

今回のライブではメッセージ性の強いシンガーが集まった印象がある。そのようにとらさんのnoteでも書かれていた。

実際そうだったし、多分僕も含まれているのだろう。
そのnoteを読んだときに一つ気づいたことがある。

俺だけ
「この曲は〜」
みたいな曲紹介してなくね!?!?!?!?!?

曲名はステージ上であんまり言うことはない。それはそう。
自分自身、作曲の手順に置いて"曲名"は最後に決める事が多い。タイトルではあるが、自分の位置づけでは「サブタイトル」くらいの位置に立っている。
でも歌詞は書いてるわけだし、ちょっとくらい曲のいきさつやらなんやらを説明したさがある。
ので、ここでしようと思う。

1,どこでもないところ
これは、唯一自分に恋人がいたときを作った曲。
曲を作り始めた中学からどうにもネガティブな感情しか書いてこなかったために、ひとつくらい幸せな曲があってもいいんじゃないかと感じて作った。
当時の恋人とドライブするのが好きだった。「今日はどこ行こうか」と話し合って、好きな音楽をかけて、こないだ買った服を着て、出かける。そんな一連の流れが好きだった。たとえ先週嘘つかれていたとしても、その楽しさは塗り替えるほどだった。そんな気持ち。

2、Casanova
これまた奇跡的な話なんだが、この曲のリフを作った瞬間「サビの歌い始めはカサノヴァでいこう」と思いついた。そのときは「なんかかっこいいカタカナ」くらいの意味で曲を作り、歌詞を作る段階で(僕はたいてい歌詞を一番最後に書きます)「カサノヴァ」という単語の意味を調べた。
ヨーロッパにいた貴族の一人の名前らしい。「生涯1000人の女を抱いた」とかで色んな色恋沙汰の逸話があり、宝塚の舞台や映画になっている人物だった。偶然出てきた単語で、そんな意味があったとは。僕も男なわけで、性に奔放なのには一定の理解と憧れがある。そんな彼への敬愛を込めて「お前を抱く」という歌詞をつけた。自意識最底辺の自分には言えないセリフだがいつか耳元で愛する人に言ってみたいものだ。(抱かれるほうだろとかいうのはさておいて)

3、逃避
実はこれは一番意味がない。
歌詞を見るとやけに暗く、重たい印象があるが、そのとおりである。
「緑の見えない子供」(色盲)「呆けたままのデカルト」(「我思う故に我在り」のデカルト)「考えすぎて枯れた葦」(パスカルの「人間は考える葦である」より)
など、"なんだかネガティブだがよくわからない"単語が並んでいる。
そう、それだけ。散文めいたものを書いてみたかった。
中学のときに(曲名思い出せないからヤフー知恵袋で聞いてみました)単語を並べただけのロックを聞いて感動した思いで、大学のときに詩だけ書いた。
その後、曲を作った際に「お、なんかいい歌詞残してたじゃん俺」と当時の作詞ノートを見て当てはめていった。
ちなみにシャウトは「escape」言うとります。

4、健康
まさに「自分」の曲。すべて僕の生活と願いを詰め合わせている。僕は長らく持病を持っており、フリーター時代のツケがまだ払い終わっていない。健康、というのは「病気をしていない状態」という意味と「"普通の人間"の状態」という2つの意味がある。
体は言うこときかない日があるし、病気でもあるし、金もない。これを不健康と言わずしてなんと言うのでしょう。"人型の営みの中になんにも感じないことが普通ならそれでいい"”生きるのは難しかった”
「健康になりたいな」これは願い。
最後のシャウトに関しては、歌詞ができてから決まった。これは僕の一番の願いなのだから、一番大きい声で届けなければならぬ、と。誰に、って言われたら…まあ…神様とか?

5、ドラマみたいに

こちらと

こちらのnoteを読んでいただき、歌詞を読んでいただくと一発です。「そういうこと」です。
歌詞も公開しますね。これに関しては新曲なので皆さんに届けられるのがいつになることやら。


うーーんまとめてみたけどあんまりステージ上で言うことでもなかったな。

じゃあ結果オーライってことで。

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