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人生を折り返しました、という啓示を受ける

お風呂に入る前
脱衣所の鏡に映った自分をみて
ふと
わたしはあと死に向かうのみ
という事実に
ピンときて
ひと目惚れの時の第六感
のようなものが働いたので

これは啓示だ!

と謎の確信を得た。

引きこもる時間が長いので
体力がどんどんなくなっていき
からだは脂肪でやわらかく
甘やかされた猫のような有り様で
かといって誰に可愛がられるでもなく
鬱々と毎日を薄暗い部屋で過ごし
認知能力も低下してきたように思う
認知症まっしぐら

社会と接点がなく
繁殖の役目も担わず
もう未来を期待される
まぶしい若者ではなく

となると
あとは死ぬという
大仕事に向かって
生きていくしかないのだな



孤独のグルメが如く
天啓を得るに至る。

死ぬまでになにをしよう?
死ぬまでずっと目移りして
結局なにも見つけられないまま
終わるんでしょうな。

最後までわたしらしく
だらしなく。

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