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日よけの効果を計算する(計算例)

武田暢高

前回「日よけの効果を計算する」を投稿しました。

今回は、実際に取得日射熱補正係数を計算して、計算方法によってどのような違いが出るか確認してみます。

ちなみに窓の日射熱取得率は、
[日射熱取得率] × [取得日射熱補正係数]
で計算します。
そのため、取得日射熱補正係数が小さくなれば日射熱取得率は小さくなり日射熱取得量も小さくなります。
日射熱取得量が小さくなるということは、平均日射熱取得率が小さくなるということです。

計算の条件は以下の通りです
6地域で窓は南面とし、窓の高さは1.2mとします。
庇の張出し寸法は0.6m、窓と庇の距離は0.2mとします。
冷房期(夏)を計算します。

取得日射熱補正係数は3つの計算方法があります
実際に計算してみましょう。

定数

定数を使用する場合、冷房期の取得日射熱補正係数は0.93です。

簡略計算法

6地域で南面の窓の取得日射熱補正係数の簡易的な計算式は以下の通りです。
取得日射熱補正係数 = 0.01 × (24 + 9 × (3 × [庇の距離] + [窓の高さ]) / [庇の張出し寸法])
取得日射熱補正係数 = 0.01 × (24 + 9 × (3 × 0.2 + 1.2) / 0.6) = 0.510

日よけ効果係数

日よけ効果係数から取得日射量補正係数を計算する場合は、まずWebアプリで日よけ効果係数を計算します。

Webアプリで計算すると冷房期の日よけ効果係数は0.616です。
6地域の二層複層の斜入射の規準化日射熱取得率は0.790です。
取得日射熱補正係数 = 斜入射の規準化日射熱取得率 × 日よけ効果係数
取得日射量補正係数 = 0.790 × 0.616 = 0.486

冷房期の場合は日射熱取得率が小さいほど省エネです。
計算結果で比較すると日よけ効果係数で計算した方が省エネに計算されるようです。
(実際は条件によりますので簡略計算法が有利な条件があるかもしれません)

日よけ効果係数を使用した計算の難点は、一々Webアプリに入力して計算した結果を利用しなければいけないことです。
窓は数が多いので、すべての窓をWebアプリで計算するとけっこうな手間がかかります。
そのため、簡略計算法で計算するのも一つの方法だと思います。


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