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省エネ基準の計算方法:熱損失量

ここまでに面積熱貫流率(U値)についてご説明してきました。

今回はこれらを使用して熱損失量を計算する方法をご説明します。

各部位の熱損失量の計算式は以下のようになります。
熱損失量 = 面積 × 熱貫流率 × 温度差係数

土間床や基礎断熱の場合は、熱貫流率ではなく線熱貫流率に変わります。
熱損失量 = 周長 × 線熱貫流率 × 温度差係数

温度差係数

温度差係数は隣接する空間との温度差を勘案して補正するための係数です。
温度差係数が小さいほど熱損失量は小さくなります。
外壁や窓など、外気に接している部位の温度差係数は1です。
床断熱時の床は、外気ではなく床裏に接しますので0.7になります。
その他の隣接空間については以下をご参照ください。

外皮熱損失量(総熱損失量)

すべての部位の熱損失量を合計したものを外皮熱損失量(総熱損失量)と言います。
総熱損失量は小数点第2位を四捨五入して、小数点第1位までとします。


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