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笑顔よりも、ポカンとした顔が見たい

お笑い芸人のインタビューで「お客さんの笑ってる顔を見るのがこの仕事のやりがいです。」というのはよく聞く。

コンビニの店員もコックも営業もやりがいを聞かれたら、半分くらいは「笑顔を見ること」とか「ありがとうと言われたい」的なことを言う。

僕の友だちは、笑顔よりもポカンとした顔を見るのが好きなやつがいる。
そして詳しく話を聞くほど笑顔よりも大事なんじゃないかと思わせてくれる。


お笑い芸人的友だち

僕の友だち(以下、A)はよく、相手の顔をポカンとさせる。
よく周りの人に「え、、、?」ってしかめ面をされている。

クラブで知り合ったゴリゴリの黒人と付き合ったり、
ドバイでシーシャバーを開くと言って航空券を予約したり、
公園のゴキブリを裸足で踏み潰したり、

面白いことや楽しいことをやる人なのではなくて、生き方そのものが面白くて、不可解で、楽しい。
みんなが「右」を選択する時に、Aは「左」を選択する。というより、みんなを見ない。見るのは自分の頭の中で描くその先だけ。
Aの生きてる全体が、他の人にとっての疑問そのものみたいな。

そういう生き方をしている。


ポカンとした顔を見ると「ラッキー!」って思う

Aはポカンとした顔を見ると、「なんで?」と「ラッキー!」の気持ちになるらしい。

「なんで?」は、「自分のやりたいことをやってるのに、なぜポカンとするのだろう?」という気持ち。自分にごく普通のことをしているのに、びっくりする要素はどこにあるか理解不能ということらしい。

「ラッキー!」は、「今やってることは他の人にはない自分の魅力なんだと。」という気持ち。ポカンとされるたびに、イケてる自分を再確認するとのこと。


自分の人生を生きている証明

他人にポカンとされるのは、自分の人生を生きているという証明になる。

若いんだったら、とんがって生きればいい。
誰にも迷惑かけないように、無難にやんわり生きるなんてもったいない。当たり障りのないように生きて、そのまま終えても何も残らない。

だから、「ポカン」は「笑顔」の何倍も大切なんだ。

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