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24 Fall at Milan ① - Gucci, MSGM, Our Legacy

  こんにちは。

  本当に今更ですが、自分の頭の中を整理するという名目で、24AWメンズコレクションの気になったブランドをササッとまとめていきたいと思います。

①Gucci
  初っ端から大本命ですが、Sabatoのメンズデビューであった本コレクション。個人的にはかなり好みで、素晴らしいの一言に尽きました。

24 Spring Ready-to-Wear LOOK 1 / 24 Fall Mens LOOK 1

  荒天により仮設会場で行われた24Spring、その至極シンプルな会場を気に入ったSabatoは本展でも同じ様な会場を設営。コレクション内容も23Spring Ready-to-Wearをなぞる様に(彼曰く"Mirroring")、しかし確実にメンズウェアという枠組みに落とし込んでいました。

LOOK 19 / LOOK 20

  コレクションは概ねクラシックなスーツスタイル。しかしラペルにあしらわれたシャツと同色の切り替えやフライフロントの仕様。
ミラノの地で歴史あるメゾンがこういった形でスーツのスタイルを提案する事は、非常に意義がある事に思えます。

  逆に足元は遊び心全開。ビットのあしらわれたクリーパーにスタッズ付きのローファー。
ロックな香りを醸すスタイルは懐の深さを感じます。

  Micheleのコレクションからの刷新ぶりも新鮮に写る、個人的には非常に刺さるショーでした。


②MSGM
  ミラノの市営地下鉄60周年に際し"Porta Venezia Station"を会場に行われた今回。予想に反し、全体的な仕上がりは非常にシンプルであったと思います。

LOOK 5 / LOOK 23

  ただ、スポーティな軽やかさは健在。
コートやパフジャケット等、重厚な印象のアイテムもスパンコールやフェザーの装飾によって軽やかな仕上がりに。リアルクローズとして巧みにクリエイションされていると感じました。

LOOK 7

  個人的に最も興味深かったルックがコチラ。
一貫して他企業とコラボレーションを避けていた同ブランドが今回手を組んだのが何とGoogle。
Pixel 8の機能を用いて作られたグラフィックは、薄暗いプラットフォーム内との対比で非常に目を惹きました。
施されたグラフィックが駅構内というのも遊びが効いていて最高です。

③Our Legacy
  個人的にも世間的にも、年々熱の強まっている同ブランド。男らしさ全開の土臭さと、儚さを感じさせる淡いカラーリング。モデル選びも良く、無理なく世界観を演出されています。

LOOK 18

  最も目を惹いたルックはコチラ。極めてシンプルなカラーリングですが、レザーのソリッドタイを重たく見せないポロシャツ(素材分からず…)の緩めなタックイン具合と袖のダルさが絶妙です。襟型もスキッパーにボタンを配った様なあまり見ない形で、デザインの妙が光ります。

LOOK 29

  次に創業者でありデザイナーであるChristopher Nyingが見本として挙げたLOOK29。クラシックな出立ちですが、ソリッドタイは先と同じレザー製、シャツはロングポイント、そしてアシッドウォッシュのスウェットセットアップにブレザーという、遊び心全開のフォーマルスタイルはブランドらしさが顕著に現れています。

  自分は普段着に基本、黒や白、そしてピンクではなく赤、黄緑ではなく緑と、中間色を好まない傾向にあるのですが、Our Legacyや近年のYohjiを観て、退廃的な色に惹かれつつあります。
他のブランドにも当然言える事ですが、一貫したブランド作りの影響は絶大ですね。

  また、次回に続きます。では。

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