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300年企業を目指して


「ちょうど僕が定年になる時に、武州工業は100周年なんです。」若い社員からの言葉にハッとした。
経営者にとっては「目指せ100年」が目標でも、一緒に働く従業員にとっては100年以後も存続している企業にならなくてはいけない。それ以後、「目指せ300年」という遠い目標に変える事にした。

だが、300年企業を⽬指すと果たして“将来も同じようにパイプ加工がメインの仕事なのか”それは分からない。
現状にこだわりすぎるのではなく、⾊んなことにチャレンジをしていくオープンマインドな企業を目指そうと考え方を改め、開国宣言をした。武州工業にとってクローズド戦略からオープン戦略へ大きな転機だったと思う。

合わせて、一人のカリスマリーダーがいなくなったら何もできないという会社になることなく、社員一人一人が同じ⽅向を目指し集団で力が発揮できる、自律する組織を目指していく変革が始まった。


社風

武州工業では、類人猿診断を活用し
社員の個性を生かして、強いチームをつくる事を意識している。

人はそれぞれ異なる強みや弱みをもっており、色々なタイプが働いているというのが企業である。
違いがあるがゆえに、コミュニケーションの齟齬やうまくいかない事も多いだろう。
武州工業では、社員それぞれ個性を尊重し合って協働する文化にしたいと意識している。

それが類人猿分類の活用である。

タイプに応じて
 ・ オランウータン
 ・ ゴリラ
 ・ チンパンジー
 ・ ボノボ

の4種類に分類される。
監修者である精神科医の名越康文さんが、その魅力を語っていた事でも有名だ。

帽子


武州工業では全社員にデザインが出来る社員の考えたかたちの「類人猿バッチ」を作成、配布し、社員は制服や帽子に身に着けるというルールがある。
それにより、例えば「この人はオランウータンだから“納得”を大事にしている。だから一緒に仕事をするときは、特に無理強いしてはダメなんだな」などと、お互いそれぞれの性格や苦手なことを常に意識しながらコミュニケーションを円滑にすすめる事ができる。

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武州工業 社内アンケートより (2021.2実施)

・類人猿診断が会話の発端や緩衝材になっている
・人見知りなのですが、ゴリラの社員がいると少しほっとします
・相手の性格はもちろんですが、自分の性格も分析でき行動ができる
・自分はボノボなので世話焼きや感情的になりがちで、後輩はオラウータンなので納得させればやってくれると学んだ

オープンイノベーション

他のnote記事でも紹介しているように、武州工業では様々な取り組みを行っている。

・BIMMS
・自社開発設備
・1個流し生産

今は3世代BIMMSを開発中だ。

武州庵と名付けたデジタルイノベーションハブでは、
IoTワークショップの実施などを通して、人材のオープンな教育活動施設として活用している。

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2020年度は、武州庵で家族向け工場見学も実施しました!

武州庵の想い-

最近社内外で、“連携”という言葉が浸透してきたように思う。
それは、自社という枠組みを超えてノウハウを他社へ発信していくという“オープンイノベーション”の取り組みの共感者が増えてきた証拠であると思っている。


展望


武州工業株式会社は1951年の創立以来、自動車の熱交換器パイプやラジエーター部品の製造で成長してきた。現在はパイプ加工というコア技術を用いて、医療機器や航空宇宙など広く事業を展開している。
2011年には売上比率が2%しかなかった医療部品の事業も、42%まで伸びている。
一つの事業に依存しない、新たな売り上げの柱である。
武州工業の強みを生かして、今後下記のような事にも取り組んでいく。

検査寸法受託

・検査受託業務
・治具設計/製作受託業務
・AI技術の活用コーチング
・AI画像検査装置製作受託業務
・DXの取組みへのコーチング


日本が元気になるように、モノづくりで応援したい!
武州工業は変化と挑戦を繰り返しながら、300年企業を目指していく。

検査寸法2


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