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高齢者の住宅事情と投資戦略


これからうちの親の自宅の売却契約に同席で不動産屋へ行ってきます。
うちの両親は存命ですが、もう少しコンパクトな家に住み替えを予定とのこと。

昨今の住宅バブルの影響で間違いなく今は住宅価格は高騰していますので、売り時としてはとても良い時期になります。
約20年前に買った家ですが、販売益が出ています。

ちなみに、マイホームの販売には、3000万円控除が適応されます。
つまり、3000万円以内の売却益でしたら、税金がかからないのです。

高齢者は持ち家と賃貸どちらが良いのでしょうか。

私の親世代は、持ち家信仰が強いなと感じますが、個人的には、借りれるならば、賃貸でも良いかなとも感じます。

理由は
『手元にお金が残せるから』です。

高齢者になると、基本的には、年金以外の収入は厳しくなるケースが多くなります。
しかし、手元にお金を残せれば、それに働いて貰い、+αのお金を手にすることも可能です。

例えば、家を購入しない代わりに、3000万円を手元に残せた場合、それを米国債に分散投資して、仮に利付け債を購入し、利回りを3.5%と考えると、税引き後、8400ドル年の分配金を手にできます。

1ドル130円なら、1092000円年、1ドル110円に戻ったら、924000円年で貰えます。

例えば、1ドル 130円を維持できたと仮定すると、月91000円の収入が得られますので、仮に120000円の賃貸に住むと、約29000円月で住むことが可能です。
仮に、20年間賃貸をすると、6960000円の持ち出しで、家に住むことができるのです。

70代だとすると、経済的には、賃貸+運用の方が遥かにリーズナブルに住むことが可能です。
これができれば、老夫婦で2~3ヶ月に一度くらい温泉に行くなどプチリッチな生活もできるのかなと感じます。

しかも、持ち家にしてしまうと、修繕費などもかかる可能性があります。

ただ、これには、考慮しなければならない点もあります。

1つは、賃貸を借り続けることができるのかという点です。恐らく、親族が近くにいる、保証人になるなど一定の条件は必要かもしれません。

もう1つは、運用にまわすお金以外に、最低でも3000万円ぐらいは、持っていた方が良いかなと感じます。 理由は、突発的にお金が必要になった時に、米国債の売却をしなければならなくなり、計算が狂うためです。

つまり、6000万円ぐらいの老後資金があり、12万円ぐらいの物件に住むことを想定するならば、とても良い戦略になる可能性があります。
ただし、例えば、現役時代公務員だったとか、収入が良く、年金が厚い場合は、手元資金は、3000万円もなくても良い場合もあるかもしれません。

この戦略が取れる場合はある程度老後資金を作ることができた場合になります。
つまるところ、資産をうまく形成できるかどうかで選択肢は違くなる良い例かなとも感じます。

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