写真で切り取られた「一瞬」は「いつ」

よく写真は一瞬を切り取る、と言われるけど、その一瞬ってどの時点なんだろうとふと思いました。
どの時点というか、写真に収まる「一瞬」と呼ばれる時間の長さはどれくらいなのかと疑問に思いました。 

像は絶えず光を反射し続けてるけど、像を作るあらゆる反射光の光子が、ある時点で作る「光子1個分の厚み」の面を一瞬、と言えるかもしれない。
でも、光子1個分の時間だけシャッターを開けておいて、次の光子が入る前にシャッターを閉じる、なんてことは不可能でしょう(これはフィルムカメラの話)。

Wikipediaの「プランク時間」のページによると
"「プランク時間は物理現象の最小時間単位であり物理的に何らかの意味のあるものとして計測可能な最小時間である」という説が有力とされている。"
とある。

写真に写る一瞬はこのプランク時間なんだろうか?

デジカメの原理↓
キヤノンの「技術のご紹介」のページによると
”受光素子(フォトダイオード)が光に反応して電荷を蓄え、電荷の量を数値に変換してデジタル画像を生成しています。”
とある。

つまり、写真に収まる「一瞬」は、フォトダイオードが電荷を蓄える時間、と言えるだろうか。

「フォトダイオード」とは
なんか↓のように、色々種類はあるが、光が当たると正孔と電子で電位差ができて電流が流れるという仕組みらしい。

ここで生じた電流がRGBの数値になって、それが写真として残る、ということで合ってるだろうか。

キヤノンの「技術のご紹介」

つまり、「フォトダイオードに電流が流れるのに充分な量の光が当たる時間」こそが、写真が切り取る「一瞬」か。
その僅かな時間、僅かだがプランク時間よりかは長い、確かな流れていたある間が、1枚の写真に閉じ込められているのだ。

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