今の私を作り出した愛すべき漫画たち
物心ついたときには漫画が好きだった。小学生の頃はちゃおっ娘だったし、中学に入ったらコンプエースと少年ガンガンを読み、今はアフタヌーンが好き。人生において、夢だったり、生き方だったり、悩みの答えだったり、漫画がたくさんのことを教えてくれた。
ということで、「私を構成する5つのマンガ」について話します。漫画のある世界に生まれてよかった~~~!!!(かたまり風)
以下、左から順番に語っていきます。
どうでもいいけど、昔友達が「漫画の読み方がわからないから読めない」と言っていて意味がわからなかった記憶があります。漫画読むのって難しいんだな?
①日常(あらゐけいいち)
たしか小学5年生のときになんとなくかわいい表紙に惹かれて購入して、中身を読んだら、あらビックリシュールギャグでした…という思い出。
日常を読んで、人生のためになった~!とか心の支えになった…!とかそういうのは全くもってないんですが、もうずっと好きです。人生の半分以上を日常とともに過ごしている。
日常は、わたしにとって「マンガという文化の幅広さを教えてくれた」漫画です。それまで少女漫画しか読んだことのなかった私は、生まれてはじめてシュールギャグ漫画と出会い、こんな愉快な世界があるのか…!と感動しました。漫画ってこんなにおもしろいんだ…!という感動。いわばサブカルへの道が開かれたというか、日常を知らなければパンピー女子だったかもしれないな…。ちなみにこのあと相対性理論(バンド)と出会い、私のサブカル道は確たるものとなります。
個人的に好きなキャラはみおちゃんで、みおちゃんが好きなあまりにあだ名をみおちゃんっぽくしたという過去があります。懐かしい思い出だ…。
このサバで揉める話すごい好き。
ただアニメ化したあたりからなんとなく作風が変わって、いわゆる女子校生の日常ものになった感じがあるんですよね。もちろんこれは私個人の捉え方なので、真偽の程は定かではないですが。
個人的には、初期の本当に意味のわからないシュールさが大好きだったので、それがずっと引っかかってるんですよねえ……。
②鋼の錬金術師(荒川弘)
は、ハガレン~~~~~~!!!!!!!!!!!
みんな大好きハガレンですが、私もご多分に漏れずドハマリしました。話は面白いし、大佐はカッコいいし、マジで神漫画か???未だにこの世で最もかっこいい人は大佐だと思って疑わないですよ。
大佐に対してはほぼリア恋なので、終盤の大佐絶望シーンを学校で読んで大泣きしたという……。忘れられない思い出。
ウワーーーーーカッコ良すぎるな、マジで
私はもともと少年漫画と縁遠い生活をしていたのですが、本当になんでかわからないがハガレンと出会ってハマり、めちゃくちゃ頼み込んで親に買ってもらいました。多分20巻以上ある漫画を最初から最後までちゃんと読んだのはこれが初めて。内容も、恋愛だの何だのではなく、もっと人生観みたいな、深いテーマがちゃんとわかりやすく描かれていて、何というか、すごい作品ですよね(言語化の限界)
個人的に、ハガレンの内戦回想パートは圧巻で、下手な戦争ものを読ませるくらいならこれを読ませろ!と思うレベル。戦争は否応なしに人を狂わせてしまうんだな、と幼いながら感じた記憶があります。
ハガレンはマジで国民全員読んだほうがいい、ダークファンタジーとかそういうジャンルでまとめないで……教科書に載せてくれ………。
③モテキ(久保ミツロウ)
モテキは高校時代に読んで、「こんな爛れた生活、憧れる~~~♡」と思っていたんですが、大学時代マジでこんな感じで精神を病んだので、今は読むと色々しんどくなります…。
モテキにおけるフジ君って「うるせえクソ童貞が!セックスセックスうるせえんだよ!!」と思わせる最悪のキャラなんですが、なんか憎めないんですよね。そうです、サブカルクソ野郎だから、私のタイプど真ん中だからです。フジ君本当に嫌いなんだけどすごい好きなんだよ~~~~~(矛盾)
フジ君が好きなのは置いておいても、モテキが自分の人生に重なる部分が多くて、心の掃き溜めみたいな部分を刺激されて、読むたびにしんどくなるのが好きです。読む度に「アアアアアアアアアアアヤメテエエエエ………」となる部分が増えていくマジック。どの登場人物も不幸でもハッピーでもない、本当にいそうな感じが良くて、感情移入しやすいです。だから何度も読んでしまう。
当然最も感情移入したのはイチカちゃんで、処女ドブに捨てちゃったり、報われない恋をズルズルズルズル引きずるところとか、恋愛に前向きじゃない感じとか、もう自分を見ているようなんですよね。しんどい。なので、モテキも好きなんですが、一番読み返してるのはモテキ4.5巻かな。
ドラマ版はあんまりハマらなかったんですが、映画版がすごい好きで、麻生久美子演じるルミ子がもう…自分でしか無いんですよ……。ルミ子のやることが全部自分と同じなんですよ、重たくならないようにするからって泣くところとか……。「もうB'zとか聞かないからあ!」って泣き叫ぶシーン、もうやめて、そんなことしたらもっと引かれるだけ……と色々しんどくなります。モテキ恐るべし。
一緒にカラオケ行ったら好きになっちゃうって!!バカヤロー!!!
④HER(ヤマシタトモコ)
これは高校生くらいの時に買って、あんまりよくわからないな~と思って放置していた漫画です。恵まれている女を憎む気持ちとか、他と違うことが怖いとか、部分的にはわかるけど…という状態でした。そりゃそうだわ。
その後、大学に入ってしばらくしてから読み返したところ、ストンとくる話が多くてびっくり。今まで言語化せずにモヤモヤ~とさせていた部分をキレイに描いてくれていました。
私が一番好きなのは、一話目の友人たちが付き合うことになり、その報告を受けている際の井出さんの心情。
「べつにあなたのことは 特別好きじゃなかったけど あなたがわたしを好きになったら あなたを選ぶ準備はできていた のに」
うわーーーーーめちゃくちゃわかる、そうそれ…という名セリフですよ。特別に好きな人がいるわけでもないし、この友人が恋愛的にすごく好きとかでもないけど、でも突然告白とかされても普通に付き合うな、という感情が余す所なく表現されている…すごい。そしてそういう風に思っていた人とは絶対に結ばれないんだよね。好きでもないのにフラれたような気持ちになる。
井出さん、頑張ろうね、お互い…。
この「人類にあまねくふりかかる呪い」のセリフも好き。確かに高校時代に悩んでいたことなんて忘れてしまったね。
ちなみにこの本と「愛すべき娘たち(よしながふみ)」は全ての女子が読むべき名著です。いろいろな呪いから開放されるための漫画。
⑤波よ聞いてくれ(沙村広明)
最後はコメディです。この漫画から人生を学んだりはしていないですが、仲良くしていた方から「お前はミナレに似ている、求められてもいないのに自分の人生をすり潰して相手に差し出してる感じが」と言われたのが忘れられないです。そして言い返せなかった。
このおまけコマは共感しかない。走馬灯では男関係の場面全カットでお願いします。
波よ聞いてくれについて言うことはそんなにないんですよね。元気になりたいときとかによく読み返している。私は刹那的に生きるミナレさんが大好きです。あと読むと絶対にラジオが聞きたくなる。読んでくれ、読めばわかる。
ミナレさああああん!!アニメ化したし、実写化もしてくれないかな。テレ東深夜で頼みます。
ということで終わりです。他にも書きたい漫画はたくさんあったのですが、とりあえずこの5作品で。
ちなみに今熱いのは「無能の鷹」です。私も鷹野さんみたいになりたい…!!
おわりでーす。
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