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何をやめるか?が戦略論の肝

経営学を体系的に学びたいと考え、社会人をしながら大学院に通っていました。学生時代の勉強は、良い点数を獲得するため、単位を取得することが目的であり面白さを感じる授業はほぼなかったですが、大学院の授業はどれも刺激的で面白い授業ばかりでした(社会人をしながらの勉強でしたので、時間問題に大変苦労しましたが…)

授業を通じて、実務に活かせる多くの学びや気づきを得ましたが、特に印象深かったのが「何をやめるか」を決めることの重要性。戦略面やオペレーション面など全てにあてはまる考え方。

管理職として、定期的に施策の立案を経営陣より求められます。何が問題だったのか?を振り返り、どういった対策を講じるのかを決定するという、組織において必要な学習プロセスですが、良く発生しがちな課題はPlanしっぱなしで、Doされない問題。蓋を開けると何も変わっていないという事態に…。

対策を考えることは、苦労はしますがいろいろなアイデアが浮かんできます。○○業界にアプローチしよう!××という勉強会を通じてスキルトレーニングに着手しよう!など、アイデアがある程度浮かんでくると、そこから具体化するプロセスは楽しかったりもします。

なぜ新たな対策が実行されないのか?対策が具体化されておらずアクションに落とし込みづらいなどの理由ももちろんありますが、一番の原因は新たな対策をする余裕がないこと。やることばかり増え、結果今まで通りのことしかやれない状況に陥っていることが多々見受けられました…。

ポイントは「何をやめるか?」を決めること。新たな対策に時間をかける余力を生み出すためには、その分何かをやめる必要があるという考え方です。うまくいっていない状況でやめることを決められるのか?とはじめは半信半疑でしたが、効果があがっていない施策や取り組みはないか?という視点で整理してみると、意外とやめるべき事柄をあぶりだせます。

施策を立てっぱなしでうまくいかない、現場に余裕がない等で悩まれている際には、ぜひ「何をやめるかを決める」という観点で現場を客観的に見てみることをお勧めいたします。

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