鏡の世界=ミラーワールドとは⁉
こんにちは。事業計画研究所です。
本日も「世界2.0 メタバースの歩き方と創り方」佐藤航陽(幻冬舎)の所感をレポートしていきます。
前回は、「世界の生成:プロシージャル・モデリング」をテーマに話してきました。
今回は「ミラーワールド」をテーマに話していきたいと思います。
ミラーワールドとは?
前回の記事で紹介したプロシージャル・モデリングによる世界の生成と同じような流れの中に「ミラーワールド」というものがあります。
都市やビル・家屋・道路、橋・川や植木など、現実の世界に存在するすべてをコピーし、デジタル上の空間に再現してしまう。
まるで現実世界と仮想世界が合わせ鏡で映したようにそっくりそのままコピーされる。
その空間を「ミラーワールド」と呼びます。
「Wired」創刊編集長の未来学者ケヴィン・ケリーは『5000日後の世界 すべてがAIと接続された「ミラーワールド」が訪れる』という新刊を2021年秋に発刊しています。
Google EarthやGoogleストリートビューは、衛星やドローン・車載カメラが撮影した映像や画像を活用して作られています。
もし、街中に張り巡らされた監視カメラや人々がもつスマホが映す膨大なデータをAIが学習できるようになれば、ほぼリアルタイムで現実世界をコピーして仮想空間を創れるようになるのではないでしょうか。
こんなことが可能になると、研究者の間で語れる、いわゆる「シンギュラリティ(=技術的特異点)」が到来するのでしょう。
ミラーワールドができたら?
ミラーワールドができたら私たちの生活にどのように役立つのでしょうか?
例えば、週末どこかに出かけたいと考えているとします。
現在、私たちがこのような状況でとれるアクションは、天気を調べ、Twitterを見て、、、といったリサーチになるでしょう。
もしミラーワールドが作られたならば、わざわざ2次元の情報を手動で検索し、チェックする必要はありません。
今日の道路は混んでいるか、ショッピングモールは人が多いか、といった内容はすべてミラーワールドにログインすることで体感することができます。
まとめ
いかがでしたか?
ミラーワールドができてしまうと、実際の観光地や店舗などに遠くからでも簡単に行くことができるようになります。
ここでミラーワールドだけで満足するのか、それとも実際にリアルを求めて訪れるのか、未来の人はそんな趣味趣向を考える必要があるのかもしれません。
また、アクセスが悪いけれどもコンテンツとして素晴らしいところは、このようなミラーワールドの恩恵を最も受けられるかもしれません。
ミラーワールドの実現によって、私たちの生活はスマホの到来の時と同等、あるいはそれ以上に一変するのかもしれませんね。
次回作をお待ちください!
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