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世界を自動生成する⁉プロシージャル・モデリング

こんにちは。事業計画研究所です。

本日も「世界2.0 メタバースの歩き方と創り方」佐藤航陽(幻冬舎)の所感をレポートしていきます。

前回は、「世界の背景」をテーマに話してきました。

今回は「世界の生成」をテーマに話していきたいと思います。

プロシージャル・モデリング

AIとアルゴリズムによって、3DCGを自動生成する技術として「プロシージャル・モデリング (procedural modeling)」という技術があります。

写真や映像など実際のデータを使うことなく、アルゴリズムの処理によって3DCGのモデリングをするもので、風景や造形の機械的な自動生成のようなものです。

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近年のオンラインゲームは、オープンワールド型で多人数が参加する形式が主流となっており、このようなゲームの背景空間をすべて手動で作ろうとすると、とても大変でコスト的にも割に合いません。

したがって、AIが自動で生成し、人間が微修正を行うというハイブリッド型(自動&人力の合わせ技)が取り入れられています。

今後はアバターも空間も、AIが完全自動生成するのが主流となるでしょう。

2023年に入り、生成AIが個人の間でもさまざまな場面で利用できるようになりましたが、業界によって以前から当たり前のように使われていた技術のようです。

https://satobon-gameblog.com/wp-content/uploads/2023/05/img-1006-2023.jpg

ゲーム用途以外での活用

アルゴリズムによる自動生成のメリットを享受できるのは、なにもゲーム業界だけではありません。

さまざまなデータを取り込むことで、3D空間を柔軟に進化させられる拡張性を手に入れることができるのです。

例えば過去30年で東京に増えたビルの数・高さ・デザインなどのデータを統計情報として入手することができれば、その統計データを基に、これから東京がどのような景観になるか、その未来予想図をそれぞれ3Dモデルとして自動生成することができるようになります。

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この空間をVRを用いて歩き回ってみると、より鮮明に未来の様子を観察することもできると思われます。

アルゴリズムから3Dモデルを自動生成することで、ほかのデータを取り込んで進化させられる柔軟性と拡張性を仮想空間にはもたらすことができるのです。

まとめ

いかがでしたか?

最近の生成AIブームにも関連が深い話でした。

AIやアルゴリズムによる生成が可能になることで、成果物に対して「進化させられる柔軟性と拡張性」をもたらすという考え方は、あらゆる方面で考えられることのように感じます!

次回作をお待ちください!

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