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メタバースの未来を子供の遊びから考える⁉

こんにちは。事業計画研究所です。

本日も「世界2.0 メタバースの歩き方と創り方」佐藤航陽(幻冬舎)の所感をレポートしていきます。

前回は、「テクノロジーのタイミング」をテーマに話してきました。

今回は「メタバースと子供の遊び」をテーマに話していきたいと思います。

子供の遊び方

イギリスのSF作家、ダグラス・アダムスは非常に説得力のある法則性を残しています。

人間は、自分が生まれた時に既に存在したテクノロジーを自然な世界の一部として感じ、15歳から35歳までの間に発明されたテクノロジーは新しくエキサイティングなものと感じられる。35歳以降になって発明されたテクノロジーは、自然に反するものと感じられる。

人間の脳は実際にさまざまな経験をするごとに、しこのパターンが定着していき「世界とはこういったものだ」という固定観念ができてしまうのは避けられません。

逆に赤ちゃんや幼児にとっては、新しいテクノロジーが目の前に登場したとしても、それが存在しなかった世界を知らないため、単なる道具としてすんなり認識することができます。

彼らにとって、どっちが新しい古いか、という基準は存在せず、生まれた瞬間から存在するものであるため、拒絶もしようがないのです。

したがって、彼らが大きくなったときの社会には、新しいテクノロジーが必然的に組み込まれています。

例えば、今の20代前半の多くは、幼少期に携帯型ゲームで遊んでいたのではないでしょうか。DS、PSPなどさまざまなものが爆発的にヒットしており、スマホゲームの台頭まで、携帯ゲーム機は若者の娯楽の1つでした。

しかし、スマホが物心ついたときから存在するさらに下の世代には携帯ゲーム機で遊ぶことがほぼなく、スマホで遊ぶことがごく当たり前のことでした。

私個人の過去のエピソードを話すと、一時期FPS(銃で撃ちあうようなゲーム)にはまっていた時に、スマホ版のタイトルがリリースされたのですが、「ゲームはゲーム機でやるもの」といった固定観念があった私はスマホゲームのことを毛嫌いしていたこともありました。(今は全然そんなことありませんが笑)

また、友人の弟(当時3~4歳)がiPadを一人で触り、YouTubeを観て楽しそうにしていたのを見た時にとても驚きを覚えました。

このように、現代の子供たちの遊び方を観察したうえで、ほかの世代との違いを探すことが未来を予想するうえでとても大事なことなのです。

メタバースと今の子供たち

では、今の子供たちは学校から帰ってきたら何をして遊んでいるのでしょうか?

多くの子供たちは、「Fortnite」や「Apex Legends」などといったオープンワールド型のオンライン戦闘ゲームをしています。

帰ってきてはすぐにログインしてゲーム内でチャットしたり、ボイスチャット機能を用いて会話しながらゲームを友達と楽しんでいます。

筆者も述べているように、これらの行動は若者たちの間でごく一般的なものになっています。

例えば、漫画やアニメの中の登場人物が、ヘッドセットをつけてパソコンの前に座ったりし、画面に向かって話し始めたりすると、「通話するか、配信するのか」といったように感じ取ることができるのです。

このように、日常的に3次元仮想空間でゲームをしながら友達とコミュニケーションをとって育った子供が、数年後には大人となり働き始めます。

そのとき、InstagramやTikTokで育った世代とはまた違った影響を社会に及ぼすのは想像に難くありません。

筆者がメタバースに大きな可能性を感じている理由として、「子供はすでに当たり前にやっていて、大人はピンと来ない」という特徴を持っているから、と述べています。

メタバースに慣れ親しんだ今の10代が大人になって社会で大きな力を持つようになったときに、私たちの想像をはるかに超えた使い方を見せてくれると思われます。

まとめ

いかがでしたか?

「スマホの使い方を子供に聞く」、というように子供の新しいことへの適応力というものは凄まじいものがあります。

また、自分自身の世代と今の子供の世代との違いを考えることで、未来の予想ができるというのはどこかワクワクするところがありますね!

次回は少しページを飛ばし、国家とメタバースについて話していこうと思います。

次回作をお待ちください!

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