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【戦略的組織変革】組織変革の必要を感じていても実際に行われない訳

こんにちは、事業計画研究所です。

本日は、表題の通り組織変革を取り上げようと思います。

新型コロナウィルスの蔓延や急速な円安による不景気への懸念など、
現在も自身もしくは自社をとりまく経済環境は変化しています。

その時代のニーズに合わせた企業形態へと変化することが重要であることは周知の事実です。

しかし、実際大規模な組織変革を行う企業は少ないのが現状です。
なぜ抜本的な組織改革が行われにくいのか、ひとつずつ記載していきたいと思います。

ぜひ、最後までご覧ください。



組織変革が実現に至らない理由


【1.変化に伴うコストの増加】

革新的なことを実行するためには、埋没コストがつきものです。
こうしたコストは変化を実行しなければ発生しない費用であるため、組織が現状に固執する要因となります。

また、組織内外の利害関係者は既得利益を失うことに繋がる組織均衡を崩す変革に対しては強い抵抗を示す可能性が高いと言えます。


【2.必要性をそもそも認識できていない可能性】

直面する環境の多様性や不確実性を除去するために、組織は外部環境の変化に関する情報を集め処理するプロセスをさまざまなルールや手続きとしてルーティン化しています。
このようなルーティンは情報処理の面では大きなメリットになりますが、既存ビジネスを円滑に運営するために構築されています。
したがって、既存ビジネスを超えた戦略的変革のチャンスや危機のシグナルを自動的に排除してしまう傾向にあります。

仮に、変革に関するデータを入手できたとしてもデータに関する知見が組織文化に依存しているため解釈を誤ってしまうことも多々あります。

簡単に言えば、既存事業に関係のない情報は入手しづらいシステム設計になっているということです。


【3.業績の悪化が変化よりも従来の行為に固執する要因となる】

業績の多少の悪化よりも新たな埋没コストの発生を防ぐことに注力し、業績のV字回復に期待して従来の行為に固執してしまう傾向にあります。
また、業績の悪化ではなく環境からの脅威が増大した場合も同様に経験値が豊富な既存事業で対抗しようと試みる場合が多いと思われます。


本日はここまで!
次回は戦略的組織変革を遂行について記載しようと思います。




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