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日本や世界の経済動向についても考えよう。PEST分析について。5フォース分析との違いも。

こんにちは、事業計画研究所です。

本日は、PEST分析について説明しようと思います。

先日投稿した5フォース分析と同じ外部環境分析に属する分析手法ですので、違いも合わせて説明させて頂きます。

5フォース分析の記事はこちらをご覧ください。


PEST分析とは

以下4つ単語の頭文字を取ったものであり、それらについて分析する事をいいます。

P=Politics(政治)
E=Economy(経済)
S=Society(社会)
T=Technology(技術)


これら4つの外部環境が与える(+)と(-)の要因を考察・整理して、企業戦略に生かすことを目的とします。

また、5フォース分析も自社に影響を与える5つの脅威(外部環境)を考察して、自社の生存戦略や企業戦略に生かそうという分析手法です。

では、5フォース分析と何が違うのか?についてですが、

PESTと5フォースの最大の違いは、企業や市場自体がそれらの要因をコントロールできるか否かです。

5フォースにおける買い手の交渉力や代替品の脅威などは、市場や企業がある程度コントロールできるイメージがあるかと思います。
PESTは日本や世界を単位とした場合が多いため、企業や市場がコントロールすることは困難です。

このような違いをマクロ環境分析・ミクロ環境分析といったりします。

イメージ的には下図のような感じです。

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では、話を戻しまして一つずつ見ていきましょう。

Politics(政治)について

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・法制度改変
・税制度改変(減税・増税等)
・政権交代
・COVID-19による休業・時短要請・緊急事態宣言等


世界や世の中のルールに関わることについてです。

特に医療業界などは、これに影響を受けやすい市場だと言えるかと思います。保険請求に基づいて利益を算出するため、法改正による減益も度々起こります。
昨今は超高齢化による社会保障費の増大が著しく、医療機関に対する締め付けもきつくなっています。



E= Economy(経済)について


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・景気動向
・物価変動
・金利や原油価格、為替の変動
・経済成長率、GDP等



お金やモノの価値についてです。各省が統計データとして公表してる場合が多く、インターネットで集めやすいのが特徴です。

ーーーーー参考URL-----

【厚生労働省】

【総務省統計局】



S=Society(社会)について


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・人口変動、密度、年齢構成
・流行や世論
・価値観、ライフスタイル
・宗教、言語等

最近ではBLMやLGBTに配慮した製品紹介や広告等が出てきたり、
コロナウィルス流行でのテレワーク推進などによる影響など、様々な変化があった年と言えるかと思います。





T=Technology(技術)について



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・IT技術の進化
・インフラ整備
・技術開発の推進
・AI技術の進化

自動車業界で言えば、電気自動車の台頭に伴い脱炭素社会が近づいてきています。
また、AI技術の革新により将来無くなるかもしれない職業があるとも言われています。



まとめ

今回は概要のみの説明となりましたが、いかがでしたでしょうか。
昨今は特に目まぐるしく社会情勢が変化していますし、今後の動向も読みづらくなっているかと思います。

実際に分析を行う際の注意点としては、「推論を混ぜず事実を記載する」・「短期的な経過ではなく中長期的な視点で考察する」・「事象を現時点ではなく将来どう変化していくのかを考察する」等が挙げられるかと思います。


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