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テクノロジーの進化は予測できる⁉

こんにちは。事業計画研究所です。

本日も「世界2.0 メタバースの歩き方と創り方」佐藤航陽(幻冬舎)の所感をレポートしていきます。

前回は、「バズワードに対する人間の態度」をテーマに話してきました。

今回は「テクノロジーとは」というテーマで話していきたいと思います。

テクノロジーの進化とその予測

近年の社会では、目覚ましいテクノロジーの進化が起きています。

テクノロジーによって私たちの生活様式は年単位でどんどん変化していると言えるでしょう。

そんなテクノロジーの進化・発展を予想できれば、これからの未来で有利に立ち回れることは間違いなしです。

もちろん、未来を予測するということは非常に困難なことではありますが、コンピュータを軸としたテクノロジーを予測することは実は比較的容易いと筆者は述べています。

筆者によると、あらゆるテクノロジーの本質的な特徴は、次の3つに絞られると言います。

①人間を拡張するものであること
②いずれ人間を教育し始めること
③掌から始まり、宇宙へと広がっていくこと

人間の拡張

人間の拡張とはどういうことでしょうか?

これは、人間が本来できる能力をテクノロジーの力を用いて、個体だけでは到底なしえないことを実現可能にすることを指しています。

例えば、蒸気や電気の力は人間の手足の動力そのものを何万倍にも拡張したものであり、コンピュータやインターネットは人間の知能を拡張させました。

人間の教育

2つ目は人間の教育であり、テクノロジーは時を経ると、人間を教育し始めるという性質を持っています。

このフレーズだけを聞くと、どこか恐ろしいことのように感じてしまいますね。

ここでの意味合いは、適応という認識が適しているかもしれません。

新しいテクノロジーが社会に普及して時間がたつと、人間はテクノロジーに合わせた生活スタイルをとるようになります。

スマートフォンの普及によって私たちの生活スタイルは大きく変化し、それに合わせたサービスなどが無数に生み出されるようになりました。

この現象をテクノロジーの視点から見ると、まるで人間を教育しているようにもとらえられますね。

掌から宇宙へ

3つ目の意図するところは、比喩的な表現とも取れますが、まずはそのまま考えてみます。

人間の拡張で述べたように、テクノロジーは人間のもつ機能の拡張であるととらえられますが、その拡張はいつも「身体の近く」からスタートします。

狩猟用の武器や草履などの履物は手足の機能を拡張し、その後は身体から離れてさらにその機能を拡張していくのです。

掌の上にあった道具は、身体を離れ器具として設置されるようになり、記者や自動車のように移動手段となり、やがて重力すらも克服し、空へ宇宙へと向かう手段へと昇華していきました。

テクノロジーは一定の順番を経て、物理的に遠くへと浸透し、浸透すればするほど日常の風景の一部となり存在感を消していきます

さらに、テクノロジーの浸透していく順番もまさに掌から宇宙へと言わんばかりの順番であると言えるのです。

新しいテクノロジーは、「消費者」から使われはじめ、次に「企業」で活用され、最終的に「行政」に組み込まれるようになります。

この流れには、意思決定の身軽さが影響していると考えられます。

個人は「面白い」と感じたら始めることができ、その身軽さは関係者が増えれば増えるほど失われていき、行政ともなると慎重に議論を重ねたうえでようやく着手することができます。

まとめ

いかがでしたか?

テクノロジーの進化の流れを理解することで、今ある技術が今後どんなものに応用されていき、どんな人々にどんなタイミングで広まっていくのか、というものを予想できるようになります。

しかし、テクノロジーの進化と未来を正確に見通すことができたならば、確実な成功が約束される、というわけではありません。

次回以降では、これらの話も交えたテーマを扱っていきます。

次回作をお待ちください!

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