世界2.0から学ぶバズワードとの向き合い方
こんにちは。事業計画研究所です。
今回は世界のありかたを根本から覆す可能性のある技術「メタバース」から考える「世界の創り方」について語っている、「世界2.0 メタバースの歩き方と創り方」佐藤航陽(幻冬舎)についての所感を語っていきます。
今まで記事にしてきた「入門 起業の科学」田所雅之(日経BP社)、「NFTの教科書」天羽健介/増田雅史(朝日新聞出版)とはまた違ったテイストで記事を書いていこうと考えております。
はじめに
本書の序章「メタバースとは何か?」には、もちろんメタバースについての歴史的背景やメタバースという新たなテクノロジーから見た著者の発明についての考えがさまざまな視点から書かれています。
そのうち、私がまず最初に興味深いと感じた部分を紹介します。
バズワード
近年、「バズる」というワードが当たり前の言葉となると同時期に、さまざまなバズワードが世の中で生み出されました。「AI」「ブロックチェーン」「仮想通貨」「NFT」といった、新しいテクノロジーは社会にさまざまな面でインパクトを与えます。
2023年は、ChatGPTの出現に始まり、世界の変革を身をもって体験する1年になるかもしれません。そんな中で、本書ではバズワードに対する人々の反応について触れています。
バズワードに対する人間の態度
本書では、バズワードに対する人間の態度は大きく3パターンに分けられるとされています。
新しいパラダイム(世界観)を受け入れられず、否定的な感情を抱いている
自分にとってどんな価値があるのかを考え、流れにのって行動を起こそうとする
知識として知っているが大した関心を寄せず、様子をうかがっている
さて、あなたは3つのうちのどれに当てはまることが多いでしょうか?
このような話の流れでは、「1番が悪くて2番がいいんでしょ」、というような流れはもはやお決まりですので、そこについて深く述べることは必要ないと思います。そのようなマインドセットを持とう!といった話は別の機会でするとして、本書では最も後悔する態度は3番のタイプだと述べています。
3番目のような態度の人たちはどこか心の中で自分にとって有利に働くことを望んでいるためです。
しかし、バズワードが本当の意味で普及し、世の中の常識となったときには時すでに遅し。そこにあったはずのチャンスはほかの人たちに取りつくされてしまっています。
そういうわけで、このように情報のインプットを欠かさず行うことの重要さを改めて認識するとともに、時には大きなリスクを背負ってでも時代の大波に立ち向かっていくこともしなければ、結局3番の態度をとる人々と同じ結果になってしまうと考えると、なんだか少し恐ろしい気持ちにもなってしまいます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は導入部分で最初に私が興味をもったバズワードに対しての人々がとる態度と、そこから考えられることについて話しました。
メタバースのことを取り上げながらも、さまざまな鋭い観点から書かれたこの本は、読んでいて毎回新しい発見や解釈を感じ取ることができます。
今後も、メタバースの内容に限らずいろんな視野から本書について深堀りしながら記事を書いていこうと思います。
次回のテーマは「テクノロジーの特徴」になります。
次回作をお待ちください!
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