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折角:せっかく #74 辞書の生き物

折角

 やったことが無駄になるのが惜しいという気持ちや、めったにない様子を表す言葉で、「せっかく来たのに食べられなかった…」、「せっかくのチャンスを活かせなかった…」などと使います。

シカのツノ

 折角の語源は中国の故事に由来します。
朱雲という人物が「五鹿」という場所に住む議論で負けたことがない論客の充宗と論争し、これに勝った際に、周りの人たちが「すごい!鹿の角を折った!」と絶賛したことから、がんばって何かを成し遂げることやめったにないことを意味するようになりました。
 「鼻っ柱をへし折った」というイメージもあったのでしょう。どちらも「折る」で、ツノや柱を「切る」ではありませんね。



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