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偽傷:ぎしょう #224 辞書の生き物

偽傷行動:ぎしょうこうどう

 敵が巣に近づいた際、親鳥はその巣の近くで怪我を負ったかのように振舞い、羽をばたつかせて飛べずにもがいているような仕草をして敵の注意を自分に引き付け、子供がいる巣を守ろうとします。

 この傷を負ったふりをする行為を「偽傷行動」と呼びます。
敵が親鳥を追いかけて来て巣から離れたら、親鳥は飛び立って逃げていき、これで巣から敵を遠ざけることに成功したことになります。

 子供を守ろうとする親の気持ち、本能は掛け値なしに素晴らしいものです。人にもこの本能が残っているはずですが、忘れずにいたいものです。
人では残念ながら、いつわりの証言をする「偽証」の方が目立ちますね。

 前回の「」に限らず、雲雀(ヒバリ)や千鳥(チドリ:トップの写真)などでもこの偽傷行動が観察されます。

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