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辞書の生き物 #325 比翼:ひよく

比翼

「比翼」は二羽の鳥が翼を並べて飛ぶ様子を表す言葉ですが、そこから転じて、男女の仲睦まじい様子をたとえた慣用句です。

中国の唐の時代の詩人「白居易」が「長恨歌」で玄宗皇帝枝貴妃を題材にした次の詩に由来する言葉です。

「天にあっては、願わくは比翼の鳥となり 地にあっては、願わくは連理の枝となりたい」

この詩にある「比翼」と「連理」を合わせた「比翼連理」で使われることもあります。

連理の枝」は、2本の木の枝が途中でつながって1本の木のようになることで、同様に男女の仲の睦まじさを表す慣用句です。

比翼連理のような大恋愛をしたい(したかった)ものです。

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