蜂の巣をつついたよう：ハチのスをつついたよう　#184　辞書の生き物

ハチの巣をつついたよう

　大騒ぎとなって手が付けられない様子を表す慣用句です。
巣をつつかれたハチが、巣から飛び出してブンブン飛び回って大騒ぎしている状況からできた言葉です。
　
　この場合、巣をつついたのは人になりますので、実は大騒ぎしているのはつついたハチに襲われている人間の方かもしれません。

スズメバチ

　スズメバチに刺されると大変です。巣を見つけたら、間違っても叩き落して駆除しようなどと考えてはいけません。
　スズメバチに何回も刺されると毒が回って危険なことがありますので、複数回刺されないようすぐにその場を離れましょう。
　また、過去に刺されたことがある人は、2回目以降に刺されるとアナフィラキシーと呼ばれる強い免疫反応が起き、ショック死してしまう可能性が高いため、さらに注意が必要です。

　ハチは動体視力が発達しており動くものは良く見えます。逆に動かない物は見えにくいため、巣に近づきすぎてしまったり、ハチが騒ぎだしたら走って逃げてはいけません。ゆっくりと後ずさりして遠ざかりましょう。

　また、スズメバチは色が見えておらず、白黒の明度の違いくらいしか分からないようです。
　そのため、昼間は黒い服など濃い色の服は避けた方がよいでしょう。