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嘴が黄色い:クチバシがきいろい #111 辞書の生き物

クチバシが黄色い

 年が若く、経験も少ないことを表す慣用句です。まだまだ未熟だと少々見下す感じで使われます。
 ひな鳥のクチバシが黄色い種類の鳥は多く、親鳥にエサをねだる際に鳴きながら大きく口を開けます。この行動が親鳥にエサを与える引き金になるとされています。
 自分でエサを獲れず、それでも大きな声で鳴くクチバシが黄色いヒナの様子からできた言葉です。

 たとえばスズメのヒナのクチバシは黄色く柔らかですが、成長するにしたがって少しずつ固く長くなり、色も黒くなってきます。成長の途中では口元に黄色が残っている若どりもいますので、早く大人になれと励ましてください。
 我々も早く黄色いくちばしを卒業したいものです。

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